石川遼は74で8打差後退…9人目の連覇が遠のく「非常に苦しいラウンド。悔しい」


9番で第2打をグリーンオーバーし天を仰ぐ石川遼

9番で第2打をグリーンオーバーし天を仰ぐ石川遼

◆報知新聞社後援 国内男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 日本プロ選手権 第3日(3日、栃木・日光CC=7236ヤード、パー71)

 2019年大会王者の石川遼(29)=カシオ=は1打差3位で出てショット、パットともに精彩を欠いて2バーディー、5ボギーの74。通算4アンダーで8打差の27位へ後退し、大会9人目となる日本最古のメジャーでの連覇は厳しくなった。

 2003年&08年大会王者の片山晋呉と山本豪と同組。今季最多3957人の観客のうち、この日最多のギャラリーを引き連れた。2番パー4で第2打をグリーン右のバンカーに入れ、3打目は10メートルショートしてボギーが先行した。それでも続く3番パー3では、ピン右8メートルをねじ込んでバーディーを奪い返した。8番パー3は、アイアンでの第1打をグリーン右に大きく外した。約35ヤードラフからの寄せはピンを7メートルオーバー。ボギーを喫した。9番パー5はドライバーでフェアウェーへ。アイアンでの第2打をグリーン右ラフに外すも、3打目のアプローチを2メートルにつけてバーディーとした。

 前半は耐えしのぐ展開となったが、後半はロングショット、パットで苦心した。12番パー3は、第1打をグリーン右奥のラフへ外してボギー。17番はドライバーで左林に曲げて3オン2パットのボギー。18番は右ラフへ曲げ、第2打で執念の直ドラも披露したが3オン2パットのボギーとなった。主要部門のスタッツはフェアウェーキープ率が35・71%の全体65位に低迷。パーオン率も66・67%の同33位。前日までは距離感が合っていたグリーン上も、打ち切れずショートする場面が目立ち計34パットと苦しんだ。

 ホールアウト後にリモート会見に臨んだ。「今日はショットが悪かったので非常に苦しいラウンドでした。ボールを捕まえ切れていないというか、アイアン(ショット)が特に良くなかったので、本当にきつかったですし、悔しいですね」と振り返った。今季最多の観客が詰めかけたが、ショットが右に曲がる場面が多く「緊張とか欲とかがスイングに影響しているのかなと思います。こういう状況下でやってナンボなので。こういう状況で出来るようなスイングや技術、メンタルというものを作り上げていくことがこれからの課題になってくると思います」と反省した。

 8打差を追う最終日は、午前9時40分に1番からティーオフ予定。「明日、一日あるので頑張りたい」と有終の美を誓った。

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