◆第10回報知シニアアマゴルフ選手権 最終日(7日、兵庫・よみうりCC)
大会最終日は、天候不良で午前11時から40分間の中断を経て再開したが、雷雲接近のため、午後2時30分に競技中止が決まった。大会初の短縮競技となり、1日目に単独首位だった鈴木正一郎(62)=龍ケ崎CC=がイーブンパーで初優勝した。首位と1打差の2位は、第7回大会優勝者で1オーバーの田代猛(65)=裾野CC=。3位はマッチング方式により、雛鶴秋四郎(67)=南部富士CC=が入った。
節目の第10回大会は、まさかの幕切れだった。午後2時頃からコース上には黒い雷雲が接近。途端に大雨が降り出し、競技は中止となった。単独首位発進だった鈴木が初優勝し「天が味方してくれた。勝つときはこういうもの。ついている」と笑顔で振り返った。
初出場でのトップスタートに「緊張していた。調子が悪かった」と前半だけで10オーバー。それでもパットがさえた初日の好スコアが鈴木を優勝に導いた。今年の上半期だけですでに100ラウンドを回り、平均スコアは77・5。6月は74・5と調子を上げて、今大会に臨んだ。
ゴルフで海外や日本各地を回るときは妻・明美さん(61)も一緒。「昨日(6日)は宝塚を見に行っていました」と、夫婦で旅行気分を味わうのもゴルフがあるからこそ。鈴木は来年のハワイ州アマゴルフ選手権シニアの部への出場権を獲得。これからも楽しくゴルフ人生を歩む。(菅原 美沙)