全英オープン最終日 木下稜介は69で初メジャーを締める「人生で一番の歓声を浴びた。しびれました」


◆米男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第149回全英オープン 最終日(18日、英ロイヤル・セントジョージズGC=7189ヤード、パー70)

 穏やかな青空の下、世界最古のメジャーの最終ラウンドが始まった。メジャー初出場の木下稜介(30)=ハートランド=は2バーディー、1ボギーの69で回り、通算2オーバーの暫定65位でホールアウトした。

 定刻の午前9時(日本時間午後5時)に1番からティーオフ。リッチー(南アフリカ)と2人同組でのラウンドとなった。5人の日本勢で唯一の決勝ラウンド進出者は、赤いウェアに白いズボンの“日本代表”ウェアに身を包んでプレーした。

 得意のショットが好調で、安定した試合運びを見せた。7番パー5で、3打目を2メートルにつけてバーディーを先行させた。前半はチャンスをなかなかものにできず、1つ伸ばして通算2オーバーで折り返した。後半に入ってもショットは好調で16番パー3で、ピン下6メートルのバーディーパットを決めた。グリーンを取り囲む大観衆から喝采を浴びて、笑顔をほころばせて右手を挙げて応えた。17番は、2メートルのパーパットを外して初ボギーとなった。最終18番は第1打を左のブッシュに入れるも、3メートルのパーパットをしぶとく沈めて、ナイスパーで締めくくった。

 ホールアウト後「最後は、良いパーがとれて良かったなと思います。目標の(一日)5アンダーには及ばなかったんですけど。コースに対応しなきゃいけないという思いで、日に日によくなった。16番は、人生で一番の歓声を浴びたので本当にうれしかったですし、しびれましたね」と充実の笑みで振り返った。

 初メジャーで4日間戦い抜き、収穫と課題を得た。「予選を通って、最終日にアンダーパーで回れたのは自信を持って帰れると思うし、あと1勝、2勝して賞金王になって、また来年来られるように頑張りたいなと思います」と目を輝かせて、大きくうなずいた。

 2010年大会覇者のルイ・ウェストへーゼン(38)=南アフリカ=が、通算12アンダーの単独首位に立っている。

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