渋野日向子がソフトボール金メダルに刺激「ギャン泣きでした」


1番、同組プレーヤーのショットに笑顔で手をたたく渋野日向子 (カメラ・馬場 秀則)

1番、同組プレーヤーのショットに笑顔で手をたたく渋野日向子 (カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 楽天スーパーレディース プロアマ戦(28日、兵庫・東急グランドオークGC=6568ヤード、パー72)

 国内ツアーの新規大会、楽天スーパーレディースのプロアマ戦が行われた。東京五輪では日本勢が連日の大活躍をみせ、27日には女子ソフトボールで金メダルを獲得。ソフトボール経験者の渋野日向子(サントリー)は、「ギャン泣きしました」と歓喜の瞬間を振り返った。

 プロアマ戦後、取材会場に拍手で迎えられ「ありがとうございます。おかしいけど(笑い)」と、自身のことのように快挙を喜んだ。昨日はソフトボールのために練習を早めに引き上げ、部屋で一人観戦。「カメラの映し方がいいのか分からないけど、泣かせに来ているような場面が多かった。試合中半泣きでした」と話した。

 特に宇津木麗華監督とエース・上野由岐子(ビックカメラ高崎)が抱擁したシーンでは「上野さんが泣いているのをみて“ギャン泣き”。アメリカの監督と麗華さんのハグでまた“ギャン泣き”でした」と、感動で涙が止まらなかったという。

 憧れの存在でもある上野と対談するなど、以前から親交がある。連絡先は交換していないため「どこかでお会いしたら思いを伝えたいです」と渋野。2008年の北京大会時、渋野は現役のソフトボール選手だった。「北京は覚えています。(上野が)3試合で413球投げたのも見ていました。純粋にソフトボールが好きな気持ちは変わらないけど、競技をしていた9、10歳と、違う競技をしている22歳では思うところが違う」。自身は惜しくも東京五輪の出場権を逃したが、「オリンピックを見る度に(出場したい気持ちが)強くなるなと思います」と、渋野の視線は3年後のパリ大会に向いている。

 米ツアーから帰国後、今大会が3戦目。GMO&サマンサ・カップは予選落ちしたが、大東建託・いい部屋ネットレディスでは25と、復調の兆しが見えている。「ソフトのおかげで気持ち的にも上向き。やっていていい感じ。悪くはないかな。(AIG)全英(女子オープン)前の最後で、3試合目。結果を求めたい」と、活躍を誓った。

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