◆東京五輪 男子ゴルフ 第3日(31日、埼玉・霞ケ関CC=7447ヤード、パー71)
しゃく熱の夏空の下、第3ラウンドが終了した。2打差3位で出た4月のマスターズ王者の松山英樹は5バーディー、1ボギーの67をマーク。真夏の猛暑の中、氷のうを体中に当て、頭から水をかぶるなどして懸命のプレーを続け、通算13アンダーで首位のザンダー・シャウフェレ(米国)と1打差の2位に浮上した。
―日本での五輪で最終日最終組ですけど、興奮は?
「最終組で回るのは決まったんですけど、なかなか頭はついてきていないので。それでも明日はすごく楽しみな一日になると思いますし、自分の持てるものを全部出し切りたいなと思っています」
―コロナにかかった時、五輪の最終日最終組でのプレーを信じられた?
「全く信じられなかったと思いますし。現状の体力的な問題はすごく自分の中では、しんどい部分はあるんですけど。そこはなんとかこの3日間、持ちこたえることができたので、明日一日だけでも持ってくれたらなと思っています」
―これまでのツアーでの最終日最終組との違いは?
「やっぱり五輪が初めてですし、今までにない経験ができると思うので。明日の朝までにしっかり準備をして、今までのトーナメントと同じような良い結果を出せるように頑張りたいなと思います」
―練習不足の中で昨日、今日のプレーができている要因は?
「なんでかわからないですが、日本でやっているからうまくいっているのかなと思っています」
―このコースへの慣れも影響ある?
「コースも改造してから、今回まで1回しか回ったことなかったので。コースの情報はほとんど知らない状態でやっていますけど。まぁ、良いプレーできているのはうれしいですし、明日も良いプレーができるようにしたいなと思います」
―1打差、2打差にショットメーカーがたくさんいる。明日一日はどう想像する?
「明日のことはわからないので、自分ができるベストのことをするために、良い準備ができたらいいなと思っています」
―12番以降すごくしんどそうでした。どう集中力キープできていた?
「暑いのは皆一緒ですし、僕だけが暑いわけじゃないので。体力的にまだ戻りきっていないので、しんどい部分はありましたけど。そんなのは言い訳ですし、しっかりと上位で明日良い位置で終わろうと思って、最後までやり切った結果が良かったなと思っています」
―金メダルが届く位置での最終日については?
「良かったなと思いますし、明日良い結果で終われるように頑張りたいなと思っています」
―ミスの後に笑顔がある。久々の試合。自分のプレーに寛容になっている感覚はある?
「無いです。ただ感覚がひどすぎて、もうあきれて笑っているだけです」
―パットが今週すごく調子が良い。何かきっかけがある?
「ん~まぁ、色々ありますけど。今日はあんまり良くなかったので何とも言えないですけど。明日良いパットが打てるように、この後しっかり準備してできるといいなと思っています」
―首位の期待や緊張感はメジャーと比べて違う?
「ん~、あまりないですけど、五輪の場合は3位までに入ると銅メダル。うれしいことが待っていますけど、メジャーは優勝しか評価されないので。そういう意味では、どういうモチベーションで明日やっているかわからないですけど、しっかりと金メダルを目指してやれたらいいなとは思っています」
―無観客開催だが、松山組には多くのボランティアがついて拍手や声援を送っている。ホームの感覚はあるか?
「無観客ではない感じではできているので。違和感はありますけど、うれしいなとは思います」
―パットでカップに入る前に動き出すのはなぜ?
「今日のは、ラインが違ったのが入ったのでラッキーという感じですね」
―マスターズ最終日にもシャウフェレと回った経験をどう活かす?
「マスターズの時に3日目、4日目と一緒に回って僕が勝ったんですけど多分、明日は絶対勝つ気持ちで来ると思うので。それに負けないように自分もしっかりと準備して、気持ちでも負けないように頑張りたいなと思っています」