今田竜二プロが指摘、松山英樹の4位 マスターズVとは「2メートル以内のパットの差」


 最終ラウンド(R)が行われ、初出場でマスターズ覇者の松山英樹(29)=LEXUS=は1打差2位で出て5バーディー、3ボギーの69で回り、通算15アンダーで日本五輪男子最高の4位に終わった。7人による銅メダルを懸けたプレーオフ(PO)に回ったが、1ホール目でパーをセーブできずに脱落した。単独首位スタートで67で回った、世界ランク5位のザンダー・シャウフェレ(27)=米国=が18アンダーで逃げ切って金メダルを獲得した。

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 松山選手本人はもちろん、見ている側もかなり悔しい一日でした。5番のバーディーパット、15番のパーパットと2度1メートルを外してしまった。バーディー直後の8番もティーショットを左に引っ掛けるもったいないボギーでした。

 17番で2メートルのチャンスを決めきれず、18番も入ってくれていたら、プレーオフに行かずメダルでしたが、本当に惜しかった。メジャーや五輪の大舞台では特にパッティングが勝敗を分けます。優勝したマスターズの最終日は2メートル以内をほとんど外さなかったので、そのあたりの差が今回は出てしまいました。ただ、新型コロナ感染による離脱があり、万全な状態ではないことに加えて、猛暑の中で、ここまでのゴルフができた。松山選手の自国開催の五輪に懸ける強い思いが見られた4日間でした。

 どのメジャーでも、期待に応えるゴルフをしてくれるスーパースターの素質も、この大舞台で改めて感じました。(プロゴルファー・今田竜二)

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