稲見萌寧が日本勢初の銀メダル! 名前の由来はクロード・モネ?「よく言われますが、違います」


◆東京五輪 女子ゴルフ 最終日(7日、埼玉・霞ケ関CC=6648ヤード、パー71)

 稲見萌寧(都築電気)がリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフの末、銀メダルを獲得した。男女通じて日本ゴルフ界初のメダルとなった。

 稲見は1999年7月29日、東京・豊島区生まれの22歳で、日本ウェルネススポーツ大4年生。9歳でゴルフを始め、父・了(さとる)さんと二人三脚で歩んできた。18年のプロテストに一発合格。19年7月のセンチュリー21レディスでツアー史上15人目となる10代で初優勝。優勝会見では「(99年度生まれ)“はざま世代”のダイヤモンドになります」と宣言した。世代のエースとして今年5勝を含む今季ツアー6勝と飛躍。通算7勝を挙げる。

 NHK連続テレビ小説の「おかえりモネ」の放送が決まった際には自身のインスタグラムで興奮していたが、「モネ」の名の由来は…「よくクロード・モネ(フランスの画家)が由来と言われますが、違います。母(直子さん)が寧には丁寧、優しいという意味があるから、とつけてくれました」という。

 女子ツアー屈指の“練習の虫”といわれ、年中無休、1日10時間以上の練習は日常茶飯事。今大会でキャディーを務めた奥嶋誠昭コーチによると「ずっと練習しています。『今日はもう終わろう』と僕が言っても終わらない」

 今年からキックボクシングを初導入し、瞬発力アップさせた。10~15ヤードの飛距離アップを目指し、一日4食で5キロの体重増。「会う人に『太ももが大きくなったね』と言われる。私には褒め言葉です」と笑顔で明かしてくれた。

 ◆五輪のゴルフ競技 2016年リオ五輪で、1904年セントルイス大会以来、112年ぶりに正式種目に復帰。初出場の日本女子は野村敏京が4位、大山志保が42位だった。男子は今大会での松山英樹の4位が最高成績。

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