渋野日向子「チップイン2つは出来過ぎ。一安心です」2アンダーの首位と3打差でホールアウト


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 第1日(19日午前6時30分スタート、英国・カーヌスティ・ゴルフリンクス=6850ヤード、パー72、賞金総額580万ドル(約6億3600万円)、優勝87万ドル(約9500万円)

 2019年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は1イーグル、3バーディー、3ボギーの70をマーク。2アンダーとして、首位と3打差でホールアウトした。2年ぶりの大会制覇&男女を通じ日本人初のメジャー2勝目へ、好発進した。世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)らが5アンダーで首位を走っている。

 渋野はホールアウト後の中継局のインタビューで「上がり2ホールが悔やまれるけど、それより前は1ボギーで耐えられてチップインも2つあって、本当に出来過ぎの内容だった。その中で2アンダーで上がれたのは良かった。風が少なかったのでなんとかイーブンパーくらいで回りたいと思っていた。アンダーで回り切れたのでとりあえず、一安心です」と柔らかい表情で振り返った。

 2年ぶりに入った観客の前で磨いてきた小技をいかんなく披露した。11番パー4(351ヤード)。フェアウェーからの第2打をウェッジで放つと、ピン手前約8メートルに着弾し、そのまま転がってカップイン。キャディーと笑顔でハイタッチを交わした。劇的なイーグルで一気に首位と2打差に詰め寄った。

 1番パー4でもグリーン左サイドからのチップインバーディーで滑り出していた。「パターで寄せるか、アプローチか悩んだけど、アプローチで練習してきていたので。予想通りのラインでちょっと強かったけど入ってくれたので、幸先いいなと思いました」。10番パー4では第1打を深いバンカーに入れ、2打目はバンカーの縁に当たってしまった。だが、深いラフからの3打目でピンそば約1メートルにつけてパーで切り抜けると、続く11番の劇的イーグルにつなげた。

 19年大会は林間コースだったが、昨年は慣れないリンクスコースで苦戦し、女王の“雰囲気”なく予選落ち。今大会もツアー屈指の難関のリンクスコースで雪辱の思いもある。残り3日間の戦いへ「今日の悪かったところをこれから修正して、明日はなるべくこのスコアを落とさないように頑張りたいなと思います」と冷静に見据えた。

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