諸見里しのぶさん、渋野日向子逆転Vへ第3R前半から攻め続けられるかがカギ


通算イーブンパーの38位で予選通過した渋野日向子

通算イーブンパーの38位で予選通過した渋野日向子

◆女子プロゴルフツアー 21年メジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第2日(10日、茨城・静ヒルズCC=6680ヤード、パー72)

 11位から出た東京五輪銀メダリストで今季7勝の稲見萌寧(22)=都築電気=が4バーディー、2ボギーの70で通算4アンダーとし、首位と4打差の10位に浮上した。小学6年頃に練習のため、20回近く通った思い出の会場で3連続バーディーなど安定したプレーを見せ、メジャー初優勝を射程に捉えた。勝みなみ(23)=明治安田生命=が8アンダーで、単独首位をキープした。

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 第2Rの渋野選手は、ティーショットが右に出る場面が多かったです。それでも、グリーン周りでナイスリカバリーを見せてくれました。10、11番は約5メートルのパーパットを沈めるなど耐えに耐えた一日でした。

 ティーショットはちょっとしたタイミングのズレかと思います。最終18番はドライバーでしっかり飛ばして、狭いフェアウェーを捉えられていました。4番で第1打をピンそば60センチにつけて伸ばしたように、アイアンでは良い球も打てています。全英女子オープンから帰国後2週間隔離明けの復帰戦。繊細な感覚には影響があると思います。その中でしっかりと予選を通ったのはさすがです。渋野選手らしく明日以降、思い切り攻めてほしいですね。

 残り2日間で8打差。渋野選手は設定が難しくなればなるほど集中力が増します。逆転優勝には第3R前半がカギになる。フェアウェーからピンを攻め続けて、スコアを伸ばしてほしいです。(2009年大会覇者&女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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