女子ゴルフで2017年限りで現役を引退した元世界ランク1位の宮里藍さんが21日、自身が主宰するジュニア大会「第2回 宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY」(18~20日、佐賀・若木GC)を終え、リモート取材に応じた。
今冬に第1子を出産予定の藍さんはおなかの大きな姿で、中学・高校生女子のジュニアゴルファー29人のプレーに熱視線を送った。大会中は、自身の現役時代の活躍を支えた教え「ビジョン54」に関する講義を行い、質疑応答の形式で体験談などを語った。
藍さんは「リアルイベントでしか感じられない選手たちの雰囲気であったり、ビジョン54をやる中で、直接コミュニケーションをとることで分かることもたくさんある。安全を最優先に実施できてよかった」と感想を語った。
今夏の東京五輪ではテレビキャスターを務め、各スポーツに触れ合う中で改めて感じたゴルフの魅力について「メンタル競技と呼ばれているだけのことはある。10秒もかからない陸上のような競技もある中、(ゴルフは4~5時間と)競技時間が長いことも新鮮に感じた。自分自身と向き合って重圧を感じながら最後のパットまでやる、結構過酷なゲームだな、と。毎週やっていると当たり前のように感じていたが、ゴルフは独特で、それも良さだと思う」と話していた。
2日間、36ホールのストロークプレーで行われた今回のジュニア大会は、荒木優奈(宮崎・日章学園高1年)が優勝した。荒木は「宮里藍プロからビジョン54の考え方を教えていただき、ゴルフだけでなく、人として生きていく中でも重要なものだったなと思います」とコメントした。