男子の“黄金世代”・清水大成が2差4位「考え過ぎた」ショット不調乗り越え好発進


◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第1日(30日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 第1ラウンドが行われ、ツアー参戦1年目の22歳・清水大成(ロピア)が7バーディー、2ボギーの66をマークし、5アンダー。首位と2打差の4位と好発進した。

 11番パー4。第1打はドライバーで「完璧」とフェアウェーに運ぶと、残り102ヤードからの第2打を54度ウェッジでピン奥2メートルにつけてバーディーを奪った。後半の4番、8番ではチップインバーディーで伸ばした。「今日はバーディーチャンスも多かったし、安定したプレーができました」とうなずいた。

 8月の長嶋茂雄招待セガサミーカップで予選落ち後「ショットが思うように打てなくなった」と明かす。「試合では刻めばいいけど、そういうゴルフをしたいんじゃない」と自身に言い聞かせ、ドライバーを振り続けるものの「OB打つわ、林に入れるわ。もうビビりながら打っていた」と不調に陥った。目標の賞金シードも頭の中を埋め尽くし「考え過ぎた」。それでも前週のパナソニックオープン(61位)最終日に第3日のスコアを9打縮める69で回り「ようやく戦える状態になってきた」と手応えをつかんだ。

 1998年度生まれで女子は畑岡奈紗、渋野日向子、小祝さくら、勝みなみ、原英莉花ら強豪がそろい“黄金”といわれる世代。清水は「刺激は結構ありますね。女子は本当に活躍がすごいので、僕も頑張ろうとずっと思っています」と語った。

 今年のツアー出場権を懸けたQT(予選会)で特別ファイナルQTに進み、プロ転向。今年6月のメジャー、日本ツアー選手権森ビル杯では6位に入っている。シーズン終了後の賞金ランク65位までに与えられるシードの初獲得を目標に掲げる。現在ランク54位につける。初優勝も見える位置だが、「シードのことを考え過ぎて、ゴルフが小さくなっていた。だから1打、1打に集中することが一番なのかな。今はゴルフを楽しもうって思う」と自然体で挑む。

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