◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第1日(29日、埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)
日米通算6勝の渋野日向子(サントリー)は6バーディー、3ボギーの69をマーク。首位と1打差の3アンダーでホールアウトした。
強い北風の中、安定したティーショットが光った。同じ1998年度生まれの「黄金世代」の勝みなみ、西郷真央と同組でのラウンド。2902人が詰めかけたギャラリーの多くを引き連れて回った。「朝から今日は、ギャラリーさんが金曜日とは思えない多さで。勝みなみと真央ちゃんと慣れたメンバーで、楽しく回れました」と初日からほぼ上限近い観客の来場に感謝した。
1番パー5は、アイアンでの第3打を左上3メートル(M)を沈めてバーディー発進。2番もアイアンでの2打目をピン右50センチにピタリとつけて伸ばした。3番は3オン2パットのボギー。4番パー3は、ユーティリティーでの第1打をピン右上3Mにつけて伸ばした。5番はアイアンでの2打目をグリーン右バンカーに入れてボギー。6番はグリーン右奥からのアプローチが1・5Mオーバーしてボギー。8番パー3は、アイアンでの6アイアンでの1打目を1Mにつけてバーディーとした。
11番はグリーン奥6ヤードから、ウェッジでチップインバーディー。18番パー5はグリーン手前25ヤードから58度ウェッジでの3打目を50センチにつけて伸ばした。
昨年大会初日では、8番でホールインワンを決めるも予選落ち。これまでアマチュア時代から、ホールインワンを決めた試合は、5度全て予選落ちのジンクスを持つ。この日の8番もピン筋に飛び、手前1Mにつけてのバーディーだった。もう少しでエースの可能性もあったが「あそこで止まって良かったです。(ファーストバウンドが)もう30センチ行っていたら、ピンまで行っていたので危なかったです。お願いだからやめて、と思いましたね」とバーディーに止まったことを逆に満面の笑みで喜んだ。
この日は風速10M近い強風の中、リズムと弾道の安定したショットが光った。「トップからの切り返しが早くならないように、とだけ意識していましたね」と明かした。今季2勝目も見える好位置だが「今日と同じくらいの難しさがあると思うので一打、一打集中して回りたい」と自分に言い聞かせていた。