26歳・植竹勇太がツアー初優勝に王手 序盤の2番イーグルで「ノリにノった♪」


1番バーディーパットの植竹

1番バーディーパットの植竹

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ 第3日(30日、茨城・美浦GC=6988ヤード、パー71)

 第3ラウンドが行われ、プロ5年目の植竹勇太が1イーグル、6バーディー、1ボギー、この日のベストスコアに並ぶ64をマークし、通算16アンダーでツアー初優勝に王手をかけた。ツアー通算14勝の谷原秀人、同3勝の時松隆光と、いずれも未勝利の池村寛世、鍋谷太一、大西魁斗が11アンダーで5打差の2位で続いた。

 自身初の最終組で、植竹はスタート前、「ちょっと緊張した」というが、2番パー5で見せた。第1打はドライバーで左ラフに曲げたが、ピン位置が右サイドに対し、フェアウェー左サイドから残り72ヤードの第3打。58度のウェッジを振り抜くと、球はピン手前40センチに着弾し、そのままコロコロと転がってカップに消えた。約100人の観客からどよめきが起こり「ピンに筋っていっていいなあと思っていたら、きれいに入りました」と自画自賛する好ショットに思わず笑みがこぼれた。

 その後は勢いが止まらなかった。5番で10メートルをねじ込むと、続く6番パー4では第2打をグリーン手前にこぼしたが、約3メートルのシビアなパーパットを沈めた。9番では13メートルを決め切り、今大会好調のパットがさえ渡った。後半も3つ伸ばして独走態勢に入り、2位以下との差を5打に広げた。「スタート前は(2位と)1打差だったので考えないようにしてラウンドしようと思った。(2番イーグルで)ノリにノって、パターもめちゃくちゃ入ってくれました」と胸を張った。

 これまでのツアーでは今年5月のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品2位が最高成績。今年はいくども上位に顔を出し、9月のANAオープンでは3位から逆転を狙ったが、最終日74と崩れて13位に終わっており、雪辱に燃える。2017年11月にプロ転向後、自身初の最終日最終組でV争いに挑む。今大会2日目の夜には東北福祉大時代の同期でツアー通算2勝の比嘉一貴と食事をともにし「試合の話とかはなかった」というが、大一番を前に「今日は最終日にどんな気持ちで臨めばいいのか、聞いてみようかな」とうなずいた。2日目からの首位を守り、26歳がツアー初優勝をつかむ。

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