19歳橋本美月が逆転V全英女子オープン、エビアン選手権のメジャー切符を獲得


アジア太平洋女子アマチュア選手権最終日をプレーした橋本美月(R&A提供)

アジア太平洋女子アマチュア選手権最終日をプレーした橋本美月(R&A提供)

◆女子ゴルフ アジア太平洋女子アマチュア選手権 最終日(13日、UAE・アブダビGC)

 橋本美月(19)=東北福祉大1年=が初優勝を飾り、来年のオーガスタナショナル女子アマチュア選手権とAIG全英女子オープン、エビアン選手権の2枚のメジャー切符を獲得した。3打差2位で出ると1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算16アンダーで後続に1打差をつけて逆転Vを達成。兵庫・滝川二高の2学年先輩、2019年の安田祐香に続く日本人2人目の快挙だった。

 日本勢の快挙が続いた21年のゴルフ界に今度は19歳の橋本がその名を刻んだ。1打リードで迎えた最終18番。50センチのパーパットを沈めて冷静に勝ち切った。日本人5選手からウォーターシャワーの祝福を受けると歓喜の涙があふれた。「言葉が見つからない。(19年の)安田さんは高校の先輩でもあり憧れの先輩。その次に優勝できてうれしい」

 3打差を追う最終日最終組。東北福祉大ゴルフ部伝統の“勝負服”に身を包んだ。男子のアジア・パシフィックアマチュア選手権を制したマスターズ王者の松山英樹、金谷拓実が同大会最終日に着ていたのと同じ黄色のシャツに白いパンツで堂々のプレーを見せた。

 松山並みに得意のアイアンがさえた。3番で、第2打がピン左上からバックスピンで戻って入るイーグルで先行。4番は第1打を50センチにつけ、7番も第1打を3メートルにつけてバーディー。首位に並んで折り返すと11番で第2打を50センチへ運んで、逃げ切った。「今日はとてもうまくプレーできました」と笑顔でうなずいた。

 来春以降のメジャー2大会などの出場権を獲得。「準備をして、自分の実力が発揮できるようにしたい」。中東で誕生したシンデレラガールは、偉大な先輩を追って世界へ羽ばたく。

 ◆橋本 美月(はしもと・みづき)2002年9月15日、兵庫県生まれ。19歳。9歳でゴルフを始める。兵庫・滝川二高時代、初の海外での試合となった19年ジュニアオレンジボウル選手権(米フロリダ州)で福嶋晃子、宮里優作に続く日本人3人目の優勝。19年の全国高校選手権2位。東北福祉大に進んで21年関西女子アマ選手権で優勝、日本女子学生選手権2位。158センチ。血液型A。

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