諸見里しのぶさんが分析 後半で耐えた古江彩佳はトップを譲らなかったことが大きい


17番、ティーショットを放った後に笑顔を見せる古江彩佳

17番、ティーショットを放った後に笑顔を見せる古江彩佳

◆報知新聞社後援 ▽女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(26日、宮崎・宮崎CC=6543ヤード、パー72)

 賞金ランク2位からの逆転女王を狙う古江彩佳(21)=富士通=は3バーディー、4ボギーの73で、通算7アンダーで単独首位を守った。前半は3オーバーも後半に持ち直した。25位で出た、賞金ランク1位の稲見萌寧(22)=都築電気=はショットの調子が上がらず、2バーディー、2ボギーの72と伸ばせずに2オーバーで9打差23位。約1697万円差の女王争いは残り2日で決着する。

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 第2Rの古江選手は初日とは違い、ボギーが先行する苦しい立ち上がりとなりました。前半はショット、アプローチで思い描いた通りに攻められず、繊細なパットが残ってしまいました。グリーン上ではタッチを合わせることに苦戦した印象で、5番で4メートル、7番で2メートルを決められずに流れをつくるのが難しかったと感じます。

 ただ、後半は古江選手らしいショットのリズムを取り戻し、難関ホールの15番では2メートルのパーパットを決めて、よく耐えていました。優勝に向けて思うようにいかない苦しい中でも、トップを譲らなかったことがすごく大きかったです。

 賞金女王争いでも最終日に近づくにつれて自然とプレッシャーもかかるはず。追う方も追われる立場の方も、目の前のプレーにベストを尽くすことが必要になってくると思います。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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