アマチュア・中島啓太は石川遼、松山英樹に並ぶ初日1アンダー「楽しくゴルフができた」


3番、ティーショットを放つ中島啓太

3番、ティーショットを放つ中島啓太

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー2020―21年最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(2日、東京・稲城市 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 2020―21年シーズン最終戦のメジャーが開幕した。9月のパナソニックオープンで、ツアー史上5人目のアマチュア優勝を成し遂げた中島啓太(日体大3年)が石川遼、松山英樹に続く大会史上3人目のアマで初出場。第1ラウンドは5バーディー、4ボギー、07年大会の石川、11年大会の松山に並ぶ69で回り、1アンダーでホールアウトした。「アンダーパーで回れてホッとしている気持ちと、チャンスを逃してしまったのは悔いが残ります」と振り返った。

 引き締まった顔つきで1番ティーグラウンドに姿を見せると、午前9時スタートの第1組で、開幕を告げる第1打、オープニングショットをフェアウェー左サイドに運んだ。残り125ヤードの第2打を46度ウェッジでピン左奥50センチにピタリと寄せてバーディーで滑り出し「(大会は)独特な雰囲気で、この試合をアマチュアでプレーできているのはすごい光栄なこと。スタートホールでいいバーディーを取れたと思うので、良かったです」と胸を張った。

 4番では第2打をグリーン左にこぼしてのボギー。6番パー5は2オンしてバーディーで取り返した。2打差3位で後半に入ると、11番、14番でパットを決めきれずボギーとしたが、迎えた15番パー3。15メートルの下りのフックラインをねじ込み、観客から拍手を浴びた。16番パー4では第2打をピン右手前4メートルにつけて連続バーディーで伸ばし、「前のホールでボギーを打ってしまったけど、すぐに流れを変えられたので大きいバーディー。たくさんの方に応援に来ていただいて、楽しくゴルフができました」と笑顔を見せた。

 現状、香妻陣一朗が65をマークし、5アンダーで単独首位に立っている。中島は大会初のアマチュア優勝&1927年日本オープンの赤星六郎以来94年ぶり2人目のアマでのメジャーVも懸かる。今年自身最終戦。残り54ホールの戦いへ「ショットはすごく良くて、体もキレている。今日は4番と11番でボギーを打ってしまった。明日はそこで耐えて、アンダーパーで回れるように頑張りたい」と気持ちを高めた。

最新のカテゴリー記事