アジアアマV・中島啓太とオーガスタ女子アマV・梶谷翼に特別賞…日本ゴルフ協会のナショナルチーム慰労会で


中島啓太

中島啓太

 日本ゴルフ協会(JGA)は21日、今年度のナショナルチーム慰労会を開催した。世界アマチュアランク1位で、9月の男子ツアー、パナソニックオープンで史上5人目のアマ優勝を飾った中島啓太(日体大3年)、今季下部ツアーで賞金王となり、昇格したレギュラーツアーでも賞金ランク50位で初シードを手にした19歳の久常涼(SBSホールディングス)、女子プロテストにトップ合格の尾関彩美悠(あみゆ、岡山・作陽高3年)らが参加した。

 11月のアジア・パシフィックアマ選手権を制した中島と、4月のオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権でアジア人初Vを成し遂げた梶谷翼(兵庫・滝川二高3年)には、JGAから海外の公式戦で優勝した選手に贈られる特別賞が授与された。梶谷はオンラインでの参加となり「こうしてメダルをもらえるのはすごく光栄なことだと思っています。それに感謝をしながら、今後も頑張っていきたいと思います」と喜びを述べた。ナショナルチームのヘッドコーチを務めるガレス・ジョーンズ氏も「この2年間で素晴らしい結果を残してきた」と称賛した。

 今月10日にプロに転向した米沢蓮(東北福祉大4年)が、ナショナルチームを代表して壇上で日本語と英語の両方で感謝の思いを述べた。「最初は英語も話せず、外国人スタッフの皆さんとお会いした時は怖いな、本当にやっていけるかな、と思ったことを鮮明に覚えている。しかしこのチームで技術はもちろん、人間的にも成長できたと実感している。ともに戦い、切磋琢磨(せっさたくま)したチームメートにも感謝している。コロナ禍で試合がなかった苦しい時期もみんなで何ができるか、考え、実行できたことは非常にいいレガシーを残すことができたと感じています」と語った。

 ジョーンズヘッドコーチは「コロナや世界中の入国規制と戦いながらの長い2年間。この経験は皆さんに復元力、心理的な強さ、自己管理力を養う強さを与えてくれた。いい結果を達成するには時間がかかることを忘れないで。ゴールを焦らず、スキルを磨き、結果を評価し、プロセスを改善し続けること。この2年間、コーチングはオンラインで行われ、我々は柔軟に対応することが求められた。どんな問題でも柔軟に対応できれば、必ず解決策は見つかるでしょう」とエールを送っていた。

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