プロ3年目の桂川有人、全英オープン出場権獲得 日本勢最上位の3打差2位


2位で全英オープン選手権の出場権を獲得した桂川有人(大会提供)

2位で全英オープン選手権の出場権を獲得した桂川有人(大会提供)

◆アジアンツアー共同主管男子プロゴルフツアー SMBCシンガポールオープン最終日(23日、シンガポール・セントーサGCセラポンC)

 プロ3年目の桂川有人(23)=国際スポーツ振興協会=がツアー自己最高の2位に入り、初メジャーとなる全英オープン(7月14日開幕・英セントアンドリュース)出場権を手に入れた。4打差4位で出て3バーディー、ボギーなしの68。通算10アンダーで日本勢最上位となる3打差2位となった。サドム・ケーオカンジャナ(23)=タイ=が2バーディー、ボギーなしの69で回り、13アンダーで優勝。今大会は日本ツアーへの賞金加算はされない。

 赤道直下での開幕戦で夢切符をつかみ取った。最終18番。桂川は2・5メートルのパーパットを沈めると、日焼けした笑顔で拍手を浴びた。「幸せです。こんなに早くメジャーに出場できるとは思っていなかったので」。初メジャーとなる全英出場権獲得を素直に喜んだ。

 不規則な風が吹いた最終日。「今日が一番ショットが良かった」と1番で第2打を2メートル半につけてバーディー発進。パー5の4番は2オン2パットで伸ばした。13番は7メートルを沈めて伸ばし、全英圏内へ浮上した。

 高校3年間、フィリピンにゴルフ留学。多彩な低い球を身につけ、風の中でのプレーは得意だ。今夏の全英は第150回記念大会で“ゴルフの聖地”で開催される。桂川は「ゴルファーは一度は行きたい場所。予選通過して上位に」と意気込んだ。今大会は日本ツアーには賞金加算されないが「日本でも優勝争いをしたい」と3月末の国内開幕戦からツアー初優勝に挑む。

 ◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。23歳。シングルプレーヤーの腕前だった祖父の勧めでゴルフを始める。通信制のルネサンス豊田高に進み、フィリピン・マニラに3年間のゴルフ留学。日大で2018年日本学生選手権優勝、19年日本オープン23位でローアマ獲得。20年にプロ転向し、21年の石川遼エブリワンプロジェクトで下部ツアー初優勝。167センチ、70キロ。家族は祖父、母。

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