◆米女子プロゴルフツアー HSBC女子世界選手権 第1日(3日、シンガポール・セントーサGC=6758ヤード、パー72)
第1ラウンド(R)が行われ、今季から米ツアーに主戦場を移す渋野日向子(サントリー)はほろ苦い“デビュー戦”となった。4バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの76と伸ばせず、4オーバーでホールアウトした。「風が少し吹いていた分、難しさは感じていた。ただ、それに全く関係ないグリーン周りだったり、パターでかなり苦戦してしまったので、そこは悔しかった。もう少し練習が必要だなという内容でした」と悔しさをにじませつつ振り返った。
米ツアーメンバーとして初戦に挑んだ渋野。1番はボギーとしたが、4番パー3(174ヤード)で打ち下ろしの第1打をピン右約2メートルにつけて初バーディーを奪った。1オーバーで折り返すと、後半は特にショートゲームで苦しんだ。10番、12番で3パットのボギー。13番パー5は第2打をグリーン左ラフに外すと、3打目のアプローチでグリーンに乗せられず、ボギーとした。17番パー3(184ヤード)で第1打をピン右1メートル弱に寄せてバーディーを奪ったが、18番もボギーとして、厳しい表情で一日を終えた。
渋野は20歳で初出場した2019年にメジャーのAIG全英女子オープンで優勝。この時は米ツアーメンバー登録は見送り、日本ツアーに軸足を置いて戦った。その後、20年の米ツアー予選会は新型コロナ禍で実施されず、昨年の最終予選会を20位で通過し、今季から米ツアーメンバーとして本格参戦する。
【ラウンド後のコメント】
―プレーを振り返って。
「今日はまだ、こっちに来てから一番涼しいかなという気候だったかな。やっぱり風が少し吹いていた分、難しさは感じていましたし、それに全く関係ないグリーン周りだったり、パターでかなり苦戦してしまったので、そこは悔しかったです」
―グリーン上でのライン読みで苦戦したのか。
「それ以前の問題みたいな感じもあった。ロングパットで全然、距離感が合っていなかったですし、短いパットでも(カップに)かすりもしないものも多かったので、そういう外し方をしてしまっているのは、自分の責任かなと思う。読みが間違っていたどうこうの問題ではないかなと思っています」
―ショットの感触について。
「バーディーも4つ取れましたし、流れが悪い中でバーディーがポッと来て、でもボギーが来て、いい流れになかなか乗れないような感じだった。でもその中で17番とかはショットでチャンスにつけられましたし…もう少し練習が必要だなという内容でした」
―第2ラウンドに向けて意気込み。
「今日は悔しいゴルフをしてしまったので、明日はもっとバーディーがいっぱい取れるように頑張りたいと思います」