西郷真央、自身8度目の2位 ツアー最多の連続アンダーパー記録は25に更新


2番、ティーグラウンドで笑顔を見せる西郷真央(カメラ・豊田 秀一)

2番、ティーグラウンドで笑顔を見せる西郷真央(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー ▽明治安田生命レディス 最終日(13日、高知・土佐CC=6228ヤード、パー72)

 前週の今季ツアー開幕戦で初優勝した西郷真央(20)=島津製作所=は、通算12アンダーで自身8度目の2位だった。1差2位で出て、4バーディー、1ボギーの69で1打届かず。88年のツアー制施行後、初の開幕戦から2連勝を逃した。それでもツアー最多の連続アンダーパー記録は25に伸ばした。サイ・ペイイン(台湾)が大会新の通算13アンダーでツアー初優勝した。

 優勝こそ逃したが、西郷にとって過去7度の“あと一歩”とは違った。自身8度目の2位にも「自分の思ったショットが打てない中で、60台は自信を持っていい」と前向きだった。前週のダイキンオーキッドレディスで初Vを成し遂げ「やり続ければ優勝できる」と分かったからだ。

 単独首位で後半に向かったが、2組前のサイが猛追し、トップで先にホールアウト。西郷は2打差を追った15番で5メートル半からのイーグルパットはわずかに届かず。18番は5メートルを外し、パー。いずれも決めれば首位のサイを捉える好機だった。「ツキがちょっとずつズレていた。仕方ない」。88年以降で初の開幕戦からの2連勝には届かなかったが、冷静に受け止めた。

 ただ、ツアーで最多の連続アンダーパー記録を25に伸ばした。開幕戦から優勝、2位で“強い選手”の指標ともいえるメルセデス・ランクも385・00で首位を堅持。初V後に師匠の尾崎将司(75)に「2勝目頼むぞ」と激励され、「結果で恩返ししたい」と決意した20歳の躍進は、これからだ。(宮下 京香)

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