内田ことこ暫定3位発進…同姓同名先輩プロいたため登録名「内田琴子2」申請も協会提案の平仮名に


内田ことこ

内田ことこ

◆日本女子プロゴルフツアー Tポイント×ENEOS 第1日(18日、鹿児島・高牧CC=6419ヤード、パー72)

 悪天候のため、スタートが4時間遅れ、42人しかホールアウトできずに日没順延となった。ルーキーの内田ことこ(19)=加賀電子=が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70をマーク。首位と2打差の暫定3位と好発進した。同姓同名の先輩ツアープロがいたため、登録名を平仮名にした珍しい選手。中嶋常幸(67)の指導も受け、多彩なショットで初優勝とシード獲得を目指す。天本ハルカ(23)=フリー=が10ホールを終えて4アンダーの単独首位。

 荒天の鹿児島で、色白の道産子ルーキーが好スタートを切った。内田は新人とは思えぬ冷静さで状況を見極めた。「風と雨が強くてグリーンがすごいやわかったので。手前からではなく、ピンをキャリーで狙って、ランを考えないで縦の距離を意識していました」。果敢にアイアンでピンを積極的に攻めた。10番から出て13番で3メートルにつけて初バーディー。後半に入り1番で10メートルを沈めて伸ばし、2番も4メートル、6番は30センチにつけてバーディーを奪った。

 前週、プロ6戦目で初の予選通過を果たして32位。「先週からアイアンの調子がいい」とこの日の好発進の要因を自己分析した。昨年、栃木県内のゴルフ場で中嶋と知り合った。茨城県内で中嶋主宰の合宿にも参加し、指導を受けた。76だった今季開幕戦初日後に「振り切ってやれ」と助言を受け、それを機に本来のショットを取り戻した。

 登録名でも話題を集める。本名「琴子」と同姓同名の49歳の先輩プロがおり「内田琴子2」という登録名を申し入れた。だが、日本女子プロゴルフ協会側から平仮名への変更を提案され「ことこ」にしたという。「周りからは見つけやすくなったと言われますし、気に入っています」と、ことこ。今季目標の「初優勝&シード獲得」へ向けて19歳が飛躍する。(榎本 友一)

 ◆内田 ことこ(うちだ・ことこ)2002年10月4日、北海道・南幌町生まれ。19歳。父の影響で6歳からゴルフを始める。北海学園札幌高卒。アマチュアとして17年の北海道meijiカップでツアー初出場。昨年最終予選会26位で今季前半戦の出場権を獲得。昨年の新人戦2位。159センチ。血液型B。

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