渋野そっくり?「よく言われます」黄金世代・木下彩が8バーディー63で1差2位急浮上


16番ティーの待ち時間に地面に座って笑顔を見せる木下彩、その姿は親友の渋野日向子にそっくり。通算9アンダーで2位に浮上(カメラ・今西 淳)

16番ティーの待ち時間に地面に座って笑顔を見せる木下彩、その姿は親友の渋野日向子にそっくり。通算9アンダーで2位に浮上(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第2日(23日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6447ヤード、パー71)

 24位からスタートした1998年度生まれ「黄金世代」の木下彩(23)=長府製作所=が8バーディー、ボギーなしの大会コース記録タイの63で回り、通算9アンダーで首位と1打差の2位に急浮上した。中学校時代から親交があり「似ている」と言われる渋野日向子(23)=サントリー=に一歩近づくために世代11人目の初優勝を目指す。木下と同じ黄金世代の高橋彩華(23)=東芝=が通算10アンダーで首位をキープした。

 世界のメジャー王者、渋野をほうふつとさせる猛チャージで、木下が一気に優勝戦線に加わった。13番パー4で残り115ヤードの第2打をピッチングウェッジでピン奥1メートルにつけると、長尺パターできっちり沈めて8つ目のバーディーをゲット。ボギーなしで回り、19年に韓国の申ジエ、前日(22日)に高橋がマークした大会コース記録の63をたたき出した。

 「100点満点。急にスコアが出てビックリ。帰り道、事故るかもと心配になった。気をつけて帰ります」と満面の笑みで話した。

 畑岡奈紗(23)=アビームコンサルティング=と同じ99年1月13日生まれで、黄金世代の仲間の渋野とは中学時代からの付き合い。「初めましてとあいさつしてから気が合った。今は上の人ですけど」と笑う。笑顔やスイングは渋野と似ている。「よく言われます。(渋野と同じ)PINGの帽子をかぶったらヤバいです」と、さらに明るい笑顔を見せた。

 トークも渋野級だ。昨年から使用している長尺パターについて快活に説明した。「高校生の頃からパットに悩んでいた。素振りでは手が動くのにボールを置くと手が動かなくなる。50センチのカップが遠く見えた。去年から思い切って長尺パターを使い始めました。長尺パター、ダサいですよね。でも、入ればいい」

 この日のスタート前、高橋に「どうやったら8アンダーが出るの?」と聞いたという。「あおった感じになり、申し訳ないです」と冗談交じりに謝罪した。最終日は最終組で、その高橋と黄金世代11人目の優勝をかけて直接対決する。先週は植竹希望(サーフビバレッジ)が黄金世代10人目の優勝を果たしたばかり。今週も黄金世代がツアーをにぎわしている。(竹内 達朗)

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