国立・名大卒の高学歴ゴルファー、24歳上田敦士が4バーディー発進「出たら、調子が良くて」


1番、ティーショットを放つ上田敦士 (カメラ・豊田 秀一)

1番、ティーショットを放つ上田敦士 (カメラ・豊田 秀一)

◆日本男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第1日(28日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 プロ3年目の上田敦士(フリー)が1イーグル、4バーディー、2ボギーの66で回り、通算4アンダー。ホールアウト時点で首位と3打差の4位。国立・名古屋大卒の24歳が好発進を決めた。

 上田は、いきなり1番をイーグル発進。残り95ヤードから58度ウェッジで放ったセカンドショットが、ワンバウンドしてカップインし「びっくりした。急に入ったので」と驚きの表情で振り返った。2番もバーディーでリズムに乗ると、前半を3アンダー。後半もスコアを一つ伸ばして第1日を終え「ラッキーなことに主催者推薦をいただけたので、やるだけだなと。とりあえず予選通過を目標にしているけど、出たら調子が良くて。明日はどうなるか分からないけど」と笑みをこぼした。

 小学校時代は少年野球で汗を流していたが、東海中入学時からゴルフ歴がスタート。東海高を経て、進学先に選んだのは偏差値68の国立大・名古屋大経済学部だった。「高3の10月の国体まではペンも握らず、ゴルフばかりしていた。引退してから勉強に切り替えて、3か月めっちゃ頑張った。地頭が良かったみたいで」と、指定校推薦での突破に胸をはった。

 創部60年を超える名大ゴルフ部で競技に取り組みつつ、4年制を6年かけて意地の卒業。「勉強が大変で。ゴルフしかしていなかったので」と苦笑い。プロを目指すことを決めると、OBから多くの励ましやサポートを受けたと言い「名大からは最初で最後だろう。頑張ってくれと。すごく応援して下さっています」と感謝した。

 大学在学時の2年時にこの大会に出場。「皆に見られて、応援されて、緊張するけど楽しいなと。プロをイメージしたのはここ」とプロを志した思い出の地でのツアー戦を感慨深くかみしめた。2019年から3年続けて受けた予選会(QT)では結果を出せていないが、2020年8月に宣言したプロで奮闘中だ。今後のツアーも現段階では決まっているものはないが「すごく、思い入れの強い大会だし、和合(コース)は好き。ここ(の出場)とQT(突破)が今年の目標」と目を輝かせた3年目が、勢いに乗って2日目以降もぶつかる。

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