男子プロに近づける!練習ラウンド有観客が大好評


新選手会長の谷原秀人選手が考案…4月19日に実現

クラブハウス内に張られた3月30日付け本紙

 4月を迎えて暖かくなり、ゴルフの季節となってきましたね。そんな中、「練習ラウンドの有観客」が男子プロゴルフツアーで実現したのを皆さんはご存じでしょうか?4月21日~24日まで行われた「ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント」(茨城県・PGM石岡ゴルフクラブ)。この大会では19日の練習ラウンド&20日のプロアマ戦も「有観客」となりました。これは新選手会長の谷原選手が発案。本紙3月30日付けの独占インタビューで改革のひとつとして掲げたのが「練習ラウンドの有観客」。過去に米ツアー&欧州ツアーに参戦し、練習ラウンドから大勢でにぎわっているシーンを見てきた谷原選手は「ファンがプロに一番近づけるのが練習ラウンド!」と確信し、「選手のオンとオフを見てほしい」と取り入れたのです。

 

「あの選手とあの選手は仲がいい!?」なんてこともわかります

 せっかくなので練習ラウンドの様子をリポートしたいと思います。4月19日にPGM石岡ゴルフクラブまで行ってきました!快晴で汗ばむような陽気。プロの方々が皆さん、ドライビングレンジやパッティングの練習をしていますね。もちろん、コースでも練習はしております。火曜日ということもあって、観客は少ないですね…。逆を言えば、非常に開放的でじっくりと選手を観察できます。アプローチの練習やドライバーの打音。すぐそばでのんびりと見られるのはいいですね。そして印象的だったのは選手の表情。リラックスして談笑している方が多い。あとは「この選手とこの選手が一緒に練習している。普段から仲がいいのかな」なんてことも分かってしまったり…。普段はなかなか報道されないような選手の素顔が見られました。

選手はドライビングレンジで談笑しながら練習

子連れのギャラリーも

パター練習の風景


桂川有人選手も神対応!ギャラリーは大満足「20人以上のサインをもらいました」

 観客の中には打ちっぱなしが終わった後の選手へサインをどんどんもらいにいく方も。今回は感想を伺ってみました。東京都から来たという山西さんは、岩渕さん、登坂さん、高城さんと4人で来たと言います。「こうして練習ラウンドに来るのは初めて。選手の皆さんも和やかな雰囲気ですね。試合の最中だとピリッとしている。でもこの和やかな雰囲気だから、僕も声をかけにいきやすいです」と山西さん。手元を見るとなんと20人以上のサインが!「実は名前がわからない若い選手もたくさんいるのですが、サインをもらう時に『名前を教えてください』と言うと、皆さん嫌な顔せずに教えてくれます。こうやって直接触れ合い、サインをもらうと今後もその選手を応援したくなりますよね。それに若い選手にとっても『ギャラリーにサインをする』ことが、いいモチベーションのアップになるのではないでしょうか。選手の方もうれしいのではないかと思います。試合の合間はピリッとしていますし、試合に集中しているかと思うので声をかけるのに躊躇するのですが、練習ラウンドは皆さんリラックスしている。ええ、声をかけやすかったです。こうした開放は他のツアーでもぜひやってほしいです。あ、すみません。あの選手にもサインをもらいにいかなくちゃ!」。視線の先には若手の有望株・桂川有人選手。このツアーで結果的には初優勝を成し遂げたホープと一足早く触れ合っておりました。こうした楽しみも味わえます。
 試合の最中も確かにサインはもらえますが、選手の皆様も忙しく、なかなか勇気が出ないのも正直なところ。それにお目当ての選手以外とたくさん触れ合えるのは、ファン拡大の意味でも大きいのではないでしょうか。他のツアーでも取り入れてほしい、いい企画ですね。

(左から)山西さん、高城さん、登坂さん、岩渕さん

サインを求められる桂川選手


山西さんは20人以上のサインをゲット

貴重な?スポーツ紙記者の取材風景