西郷真央、ベスト68で2差2位浮上「風が強い中、良い流れで伸ばせた」 首痛から復帰即V目指す


9番ティーショットを放つ西郷真央(カメラ 今西 淳)

9番ティーショットを放つ西郷真央(カメラ 今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(30日、千葉・浜野GC=6660ヤード、パー72)

 9位から出た今季3勝の西郷真央(20)=島津製作所=が強風の中、5バーディー、1ボギーでこの日ベストスコアの68。通算6アンダーで首位とスコア2打差の2位に浮上した。首痛を発症し、最近2戦を欠場していたが、3週ぶりの復帰戦で底力を発揮。地元・千葉で初のタイトルを狙う。通算16勝のテレサ・ルー(台湾)が8アンダーで単独首位に立った。

 負傷明けとは思えぬ安定したプレーで、西郷が優勝争いに名乗りを上げた。3番で第2打を50センチにつけるバーディーで勢いに乗ると、圧巻は16番だ。奥15メートルからのバーディーパットを強気にねじ込み、地元・千葉の観衆からの拍手に笑顔で応えた。「風が強い中、良い流れで伸ばせた。セーフティーなプレーでパーをセーブして、大きなミスなくできた」と合格点をつけた。

 平均ストローク73・8571と多くの選手が不規則な風に苦戦する中、この日ベスト68で2位に浮上した。麗沢高(千葉)の2年先輩でツアープロの河野杏奈(22)を初めてキャディーで起用し「(ホール間の)待ち時間にも会話したり、楽しくできた」と、小学生の時から気心の知れた間柄で息もピッタリだ。

 2週前に熊本で行われた大会前日(4月14日)の朝、「寝違えたような感じで」と首に激痛が走った。「かなりひどく、長引いてしまった」。開幕から6戦3勝と絶好調の中で2週間の離脱。クラブを1週間握れず、当初は下半身のトレーニングも控えた。トレーナーからケアを受け、同22日に練習を再開し「不安だったけど、思っていたより動けた」と安どした。状態を心配した師匠・尾崎将司(75)にも「もう治りました」と伝えた。

 欠場中はゴルフ中継をチェックするなど「見ていて楽しいスポーツだな。早く自分もプレーしたい」と気持ちを高めた。地元を意識しすぎて、予選落ちした昨年大会の反省を生かし、今年は平常心で臨む。「久しぶりの試合で上位でのプレーは自信につながる。優勝を意識するより、いつも通り全力で頑張りたい」と、冷静に逆転を見据えた。

(岩原 正幸)

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