難コースは「好き」安田祐香 思い出のコースで初優勝へ暫定4位浮上!


清水重憲キャディー(左)とラウンドする安田祐香。通算3アンダーにスコアを伸ばした(カメラ・今西 淳)

清水重憲キャディー(左)とラウンドする安田祐香。通算3アンダーにスコアを伸ばした(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(6日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 ツアー初優勝を目指す安田祐香(NEC)が6打差7位で出て、2バーディー、1ボギーの71で回り、通算3アンダーでホールアウトした。現時点で首位と4打差の暫定4位につけている。「昨日よりショットは荒れていたけど、しっかりバーディーでスタートを切ることができて、ピンチをパーでしのげたのがスコアにつながったと思います」と胸を張った。

 18年大会でアマチュアとして唯一、予選通過。11位でベストアマに輝いた思い出のコースで好プレーを見せた。ツアー屈指の高速グリーン。出だしの10番パー4で目の前に木がかかった左ラフから139ヤードの第2打をピン右手前約3メートルにつけてバーディーを奪うと、前半で1つスコアを上げた。後半の3番パー5では、第1打を左バンカーに入れたが、4打目のアプローチでピンそば1メートル半に寄せて、この日最大の「ピンチ」をパーでしのいだ。高速グリーンは「好きな方」と笑った。

 非公式ながら歴代最多の男女ツアー39勝を支えた清水重憲キャディーと初タッグでメジャー初戦に挑んだ。一打ごとに確認し合い「外すならこっちの方がいいねとか話していて、明確に伝えてくれました」。最終9番パー4では、第1打でドライバーで攻めようと思ったが、4ウッドで刻む選択を取った。グリーンエッジ手前10ヤードからのアプローチで寄せてパーを拾った。「安全にコースを攻略できていると思います」と納得の表情だった。

 昨年大会覇者の西村優菜らと同じ2000年度生まれ“ミレニアム世代”の一角だ。19年11月にプロテストに一発合格。2週前のツアー、フジサンケイレディスでは最終日最終組でプレーし、初優勝こそ逃したが、自己最高の3位に入った。優勝争いを経験し「毎試合、安定したプレーを目標にしている。欲を出さずにミスをどれだけ減らせるかが大事。このコースはスコアが伸びないと思うのでボギーを少なくラウンドできたら上位にいける」と好位置で迎えることになる決勝ラウンドを冷静に見据えた。

 アマチュア時代の19年4月に米男子のマスターズが行われる米国のオーガスタナショナルGCで初開催されたオーガスタナショナル女子アマで3位に入った。グリーンは「オーガスタより速い気がする」といい、難コースは「頭をすごく使うので、攻略できた時はすごくやりがいがある。好きか嫌いかで言えば、好き」と頬を緩める。残り2日の戦いへ「すごくやりがいのあるコースなので安全に攻めていけたら」と自然体で上位を目指す。

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