石川遼、6アンダー暫定3差3位で決勝R進出当確「さらにいいゴルフを」早朝スタート組ホールアウト


5番、ティーショットを放つ石川遼 (カメラ・豊田 秀一)

5番、ティーショットを放つ石川遼 (カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー ▽ミズノオープン 第2日(27日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 今季の初日では最高順位となる2差3位から出た石川遼(カシオ)が3バーディー、3ボギーの72で回り、6アンダーをキープ。早朝スタートの前半最終組がホールアウトした時点で、3差3位の好位置につけて予選突破をほぼ確実のものとした。

 1番から出た前半を1バーディー、ボギーなしで1つスコアを伸ばして折り返し。後半出だしの10番で約5メートルのバーディーパットを決めた時点では単独首位に躍り出た。しかし、14、16番でボギーをたたくと、最終18番ではティーショットを池に入れるなどしてボギー上がり。この日はイーブンパープレーで終えた。石川は「12番くらいからトリッキーなホールが続くので、仕方ないかなという部分はある。風も強くなってきた感じで、何とか」と我慢の内容を及第点とした。

 ツアー2戦ぶりの出場となった今大会は、開幕前日に体調を崩してプロアマ戦を咽頭炎のために欠場。何とか復調して本戦のラウンドを続けているが「まだ(喉は)痛いです」と万全ではない。その中での好ラウンドは「今週は空中のハザード(障害物の意味)、木がないので、自分の持ち玉で攻めていけるコースが多い。林間コースだと木が気になるのでドローを打てなかったり、打たないといけなかったりがあるが、自分の弾道で打てる。空が広いぶん、持ち玉を打っていける」とコース相性の良さが要因の一つのよう。開催コースは違うが、2009年に制した思い出の大会でもあり、躍動している。

 2019年12月の日本シリーズJTカップ以来の通算18勝目へ向けて、残りは2日間。「まずは、その日の自分にできるベストを尽くす。風の強さなど、刻々と変わる状況に対応することが大事。ガツガツと行きたくなるが、自分の技術レベルにあったジャッジをどれだけできるか。残りあと半分、さらにいいゴルフをできるよう頑張りたい」。プロ15年目の30歳は冷静に決勝ラウンドを見据えた。

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