桑木志帆、開始大幅遅れも「2時間寝た」大物ぶりで暫定2位に浮上…女子大生ルーキー


18番、バーディーで締めサムアップポーズの桑木志帆(カメラ・今成 良輔)

18番、バーディーで締めサムアップポーズの桑木志帆(カメラ・今成 良輔)

◆女子プロゴルフツアー ▽リゾートトラストレディス 第2日(27日、山梨・メイプルポイントGC=6580ヤード、パー72)

 悪天候のため、開始が4時間半遅れ、日没順延。出場119選手のうち60選手しかホールアウトできなかった。昨年6月のプロテストに一発合格したルーキー・桑木志帆(19)=岡山御津CC=が大幅遅延もものともせず、5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、通算7アンダーで1打差の暫定2位に浮上した。小祝さくら(24)=ニトリ=が8アンダーで暫定首位。

 女子大生プロが上位に躍り出た。桑木は7番でグリーン奥から25ヤードの左足下がりのアプローチを52度ウェッジでピンそば50センチにピタリ。初バーディーで「7番のアプローチが、今日のMVPです」と満足げ。後半も4つ伸ばす猛攻で暫定ながら自己最高の2位浮上。大幅遅延も「2時間寝た。影響ない」という大物ぶりで「こんな順位にいたことない」と声を弾ませた。

 もともとスポーツなら「何でもこなす」と運動神経抜群だ。昨年春には「体育教師の資格を取りたくて」と倉敷芸術科学大に進学し、勉学とゴルフの二足のわらじを履く。

 今季5勝の西郷真央(20)らの1学年下の新たな世代だ。「同世代が活躍している。自分も頑張ろう」と西郷らに刺激も受ける。その中で、新人ではまだ優勝者が出ておらず“一番乗り”をひそかに狙っている。「心の中ではあります」と思いを胸に、初Vを狙う。(宮下 京香)

 ◆桑木 志帆(くわき・しほ)2003年1月29日、岡山市生まれ。19歳。父・正利さん(64)の影響で、4歳でゴルフを始める。岡山理大付高卒業後の昨年6月のプロテストで一発合格。昨年12月の新人戦加賀電子カップで優勝。ツアーでの最高成績は4月のフジサンケイレディス13位。憧れは同郷の先輩・渋野日向子(23)。得意クラブはドライバー。164センチ。

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