◇男女ゴルフツアー外競技 今野康晴プレゼンツ・ワンデーチャレンジ(4日、千葉・京葉CC=パー72)
ツアー外競技として男子、女子、シニアプロとアマチュア計116人(プロ69人)が参加し、2年ぶりに開催された。18ホールのストロークプレーで争い、ティーの位置が男子、女子、シニア(60歳以上のシニアは女子と同位置)でそれぞれ異なったが、男子レギュラーツアー通算4勝、シニアツアー3勝の加瀬秀樹(国際スポーツ振興協会)が1イーグル、8バーディー、ボギーなしの62をマーク。62歳で人生初のエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)を達成した。10アンダーで優勝し、賞金100万円を獲得した。
最終9番で2メートルのバーディーパットを決めると、加瀬は「やった~、エージシュートだ! 」と思わず笑みがこぼれた。同組とハイタッチで喜びを分かち合った。「いや~、もうスコアも含めて最高だよ。天気も(途中は雨も降ったが)曇りで暑くもなく、コンディションも良かったよ。今日は優越感に浸りたいね。何を食べようかな? 」と声を弾ませた。
大会に出場した日米通算13勝の丸山茂樹も「何でそんなに入るの?」と驚くほど、グリーンは仕上がっていたが、加瀬はパットがさえた。10番から出て11番、12番で2~3メートルを入れて連続バーディー。15番でイーグルを奪うと、16番は15メートルを決めきった。前半を6アンダーの首位で折り返し、後半も4つ伸ばした。エースパターが「修理中」で大会前日に急きょ変更したのが奏功。「逆にそれで感覚が良かった。これからはこれがエースかも」と満足そうに話した。
今大会は、参加プロが提供したグッズでチャリティーオークションを行うことも、開催目的の一つ。その収益全額が日本障害者ゴルフ協会、日本デフゴルフ協会、ジュニアの育成団体等に寄付される。加瀬は「今回、初めて出させていただきましたが、社会のためにプロゴルファーとして何かできたらいいと思っている。少しでも貢献できたらいいな」と語った。