西村優菜、ハーフ自己新30で王手「いい流れ」前半に6バーディー


7番でバーディーを奪い拍手に応える西村優菜(カメラ・今西  淳)

7番でバーディーを奪い拍手に応える西村優菜(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー ニッポンハムレディス 第3日(9日、北海道・桂GC=6763ヤード、パー72)

 西村優菜(21)=スターツ=が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算16アンダーで2位に3打差をつけて単独トップを守り、通算6勝目に王手をかけた。前半9ホールはツアーでのハーフ自己ベストを1打更新する「30」で回り、流れが悪くなりかけた後半もパープレーで耐えた。通算2勝の福田真未(30)=安川電機=、初優勝を狙う野沢真央(25)=愛知製鋼=が13アンダーの2位。

 2差首位で出た西村は他を寄せ付けず、圧巻のバーディーラッシュでリードを広げた。開始2連続でバーディー発進すると、8日にホールインワンした8番は5メートルを決め、3連続バーディー。「すごくいい流れでできた」と笑顔でうなずいた。

 前半は6バーディーを重ね、ハーフ自己ベストを1打更新する「30」の快進撃となった。だが、12番で第2打をバンカーに入れ、前週の第3日以来、75ホールぶりのボギー。「ずっとノーボギーで来ていたので気が楽になった。ネガティブにならないよう言い聞かせた」。以降も耐えて3打差で終え、ニチレイレディス(6月)以来の今季2勝目に前進した。

 今季初となる北海道の試合で、週初めには海鮮料理を堪能。大会中はキッチンつきホテルに泊まり「マーボーなすや、豚キムチを食べました」と、母の手料理が好調の源だ。今大会後に渡欧し、2週後のエビアン選手権、AIG全英女子オープン(8月)とメジャー連戦を控える。決勝で伸ばせず5位に終わった昨年大会から成長を示す絶好の機会に「リベンジできるように」と、勝利を手に海を渡る。(岩原 正幸)

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