アマチュア・中島啓太が第150回全英オープン特別イベントに登場 初の聖地は「戦う意識で」


◆米男子プロゴルフツアー今季メジャー最終戦 全英オープン(14日~17日)11日、指定練習日(英セントアンドリュース・オールドコース=7313ヤード、パー72)

 アマチュアの中島啓太(日体大4年)が午後から行われた、第150回記念の特別イベントに登場した。“聖地”での00年、05年大会を制したタイガー・ウッズ、昨年大会覇者のコリン・モリカワ(ともに米国)ら「チャンピオン」が招待され、1番、2番、17番、18番の4ホールをプレー。中島は昨年のアジア・パシフィックアマ選手権王者として第1組で登場した。「本当に光栄です。素晴らしい選手とプレーできて楽しい時間を過ごせました」と充実の表情で話した。

 第1組はメジャー2勝のモリカワ、女子で同3勝のノードクイスト(スウェーデン)ら豪華メンバーがそろった。その中で中島は1番でいきなり約1メートルにつけてバーディー。堂々のプレーで、月曜の練習日から駆けつけたゴルフ熱の高いギャラリーの目を引きつけた。憧れるモリカワとは、昨秋のZOZOチャンピオンシップの練習ラウンド以来、一緒に回り、会話も弾ませた。「クラブの話だったり、ずっとゴルフの話でした。短い時間だったけど、一緒にプレーできて幸せでした」と刺激的な時間を過ごした。

 聖地でプレーするのは今回が初めてだ。モリカワら同組選手と18番の名物・スウィルカンブリッジで記念撮影。「18番の橋だったり、スタートホールと最終ホールはフェアウェーがつながっているし、歴史を感じるところを多く感じて、魅力を感じます。YouTubeで(18ホールの)動画を見て予習してきたけど、実際に来た方が楽しいし、ワクワクしますね」と興奮気味に話した。

 全英は北海沿いのリンクス特有の強風や地面が硬いフェアウェーへの対応も攻略する上でカギとなる。今大会に同行するアマ日本代表のガース・ジョーンズコーチとも相談し、2アイアンの投入を決め、52度ウェッジのバンス角も「地面に合う」ように調整してきた。ショットで風に左右されない低い弾道の球を打つことも「好き」といい、難関のリンクスコースの攻略に自信をのぞかせた。

 これまでのメジャーは2戦とも予選落ち。世界アマチュアランク1位の有望株は「予選を落ちてしょうがないというのは、正直許せなかった。予選は通過したいし、“戦う”という言葉を意識して、強い気持ちでプレーできればと思います」と世界最古のメジャーへ思いを強めていた。

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