松山英樹、開幕2日前はラウンドせず練習場で調整「いつも通りやれれば」


練習場で調整した松山(カメラ・宮下京香)

練習場で調整した松山(カメラ・宮下京香)

◆米男子プロゴルフツアー今季メジャー最終戦 全英オープン(14日~17日)12日、練習日(英セントアンドリュース・オールドコース)

 【セントアンドリュース(英国)12日=宮下京香】 男女を通じて日本人初のメジャー2勝目を狙う松山英樹(LEXUS)が開幕2日前の12日午後から会場で調整を行った。

 11日は1番から9ホールの練習ラウンドでコースを見て回った。この日は昼過ぎからパッティンググリーンで調整後、ドライビングレンジでは動画を撮影してもらいながらスイングを入念にチェック。その後、小技の練習場に向かい、30ヤードほどの転がしのアプローチ、バンカーショット、ショートパットを1時間程かけて調整した。2015年大会(18位)以来、7年ぶりに聖地で開催の全英オープンへ「いつも通りやれればいい。(体調は)悪くないと思います」とうなずいた。

  全英オープンは過去7度出場したうち、今大会と別会場で予選落ちが3度とやや苦戦。だが、聖地で前回開催された15年大会は、初日を72のイーブンパー64位で滑り出すと、強風の影響で中断があった第2ラウンドで66をたたき出している。「そのイメージは残っているので、いいプレーができたらなと思います」と前向きに捉えていた。

 練習後には、2人のレジェンドからエールもあった。セントアンドリュース・オールドコースでの1978年全英オープンで日本勢歴代最高7位に入っている青木功氏が現地入りしており、あいさつを交わした。同氏から背中にポンっと手を添えられ、激励も。テレビ局の仕事で来場した、プロ野球で日米通算170勝を挙げ、昨年に現役引退した松坂大輔氏からもインタビューを受け、ゴルフの話、食事の話など談笑して穏やかな表情も見せていた。

 この日、予選ラウンド(14日、15日)のペアリングも発表され、松山はメジャーで2戦連続2位のウィル・ザラトリス(米国)、ツアー2勝のトニー・フィナウ(米国)と同組に入った。14日の第1ラウンドは午前10時20分(日本時間同日午後6時20分)にティーオフ予定。会場のいたるところに「150th」の文字がひそむが、世界最古のメジャーは第150回記念の特別な年だ。“ゴルフ界の怪物”は昨年のマスターズに続くメジャー2勝目で新たな歴史を切りひらく。

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