◆米男子プロゴルフツアー今季メジャー最終戦 全英オープン 最終日(17日、英セントアンドリュース・オールドコース=7313ヤード、パー72)
4打差3位から出たキャメロン・スミス(オーストラリア)が64で回り、通算20アンダーでメジャー初優勝した。65のキャメロン・ヤング(米国)が19アンダーの2位。ロリー・マキロイ(英国)は70で、18アンダーの3位に終わった。日本勢は、メジャー初出場の桂川有人(国際スポーツ振興協会)が5アンダーの47位。松山英樹(LEXUS)は2アンダーの68位で終えた。
米ツアー1勝の今田竜二氏が優勝争いを中心に、最終日の戦いを振り返った。
優勝したスミス選手の攻撃的なゴルフには、すごく期待していました。10番で3ウッドの第1打をグリーン手前に運び、難しい寄せからバーディー。ここから14番まで5連続で伸ばしました。13、14番の第1打があとわずかのところでバンカーに入らず、右に曲げた15番(パー)も良いライから打てるなど全てがかみあい、運もありました。
17番の第3打で見せた絶妙なタッチからのパーセーブは、度胸があるなと感じました。同組のヤング選手が18番でイーグルを取りましたが、スミス選手は見向きもせず、最後まで同じテンポで自身のプレーに徹しました。マキロイ選手は8年間メジャー優勝がないということで、大舞台で勝ち切る難しさを感じさせられました。日本勢は2人とも、ほぼ微風の早い時間帯で伸ばしました。桂川選手は良いゴルフをすれば上位に行けることを肌で感じ、これからの人生にとって大きな経験をしたと思います。(プロゴルファー)