勝みなみ、全英女子オープン出場急きょ決定祝いの2位発進「けっこう急ですね。行ってからのお楽しみ」


1番、ティーショットを放ち氷のうを頭に乗せ歩き出す勝みなみ(カメラ・谷口 健二)

1番、ティーショットを放ち氷のうを頭に乗せ歩き出す勝みなみ(カメラ・谷口 健二)

◆女子プロゴルフツアー 楽天スーパーレディース 第1日(28日、兵庫・東急グランドオークGC=6616ヤード、パー72)

 通算6勝の勝みなみ(24)=明治安田生命=が7バーディー、ボギーなしの65で7アンダーの1打差2位発進。次週のメジャー、AIG全英女子オープン(8月4~7日・英ミュアフィールド)に2年ぶり出場が急きょ決定し、今季初優勝で弾みをつける。大会特別協賛の楽天と所属契約を結ぶ、29日が誕生日の稲見萌寧(23)=Rakuten=が64で単独首位。

 10番から出て序盤から好機を逃していた勝は18番で初バーディー。「リズムに気をつけてパッティングした」と、後半は6バーディーを奪って65の1差2位と、笑顔の好スタートを切った。

 前日27日に日本女子プロゴルフ協会を通じ、次週の全英女子の出場資格が下りてきたと連絡を受けた。聞いた瞬間は「結構急ですね、みたいな」。プロアマ戦の最中は「出ないだろうなと思っていた」とも明かしたが、回り終えると「母がもう(英国行きの)手配を進めていたんです」と告白。背中を押される形で、「米国のQT(最終予選会)を受けたい。世界ランキングを上げるためにチャンス」と出場を決意した。

 初出場の19年に35位、予選落ちした20年以来、2年ぶり3度目の全英へ、「今の自分がどれくらい通用するか見たい」と意気揚々と話すが、急きょ決まったことから「コースは調べてない。行ってからのお楽しみ」と、名門・ミュアフィールドに予習なしで挑む。

 今大会終了後に都内の拠点に戻り荷造りをして渡英するが、「忘れ物をしないように」と気を引き締めた。全英翌週の国内ツアー、NEC軽井沢72(8月12日開幕)にも強行出場を予定。大舞台を前に、昨秋の日本女子オープン以来の優勝へ「いいスタートが切れたので楽しんで、あしたも伸ばしたい」と力を込めた。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事