上田桃子 連日猛チャージで首位浮上「しっかりベテランらしいゴルフを」


上田桃子

上田桃子

◆女子プロゴルフツアー ▽北海道meijiカップ 第2日(6日、札幌国際CC島松C=6557ヤード、パー72)

 1打差2位から出たツアー通算17勝のベテラン、上田桃子(36)=ZOZO=が、5バーディー、3ボギーの70で回り通算5アンダーで首位に浮上した。AIG全英オープンに出場中の国内上位選手らが不在の今大会。上田はV争いの相手に、1差3位で追走する18歳の桜井心那(ここな、フリー)ら若手をライバル視した。桜井は今季ツアー初の新人V&日本人最速記録に並ぶツアー2戦目での初優勝に挑む。

 2日続けて終盤に猛追を演じた。後半に3連続を含む4バーディーの“桃子チャージ”で首位に浮上。4月以来の今季2勝目が射程に入り「久しぶりのいい位置。最終日もワクワクします」と胸を張った。

 今週はメジャーのAIG全英女子オープンと重複開催。今季好調の西郷真央(20)や山下美夢有(21)、西村優菜(22)らが不在だ。鬼のいぬ間に何とやら。この1か月、首痛に悩まされてきた36歳は「いない間に頑張らないと。半分くらい冗談なんですけどね」と、いたずらっぽく笑った。

 今季初の最終日最終組。首位に並ぶ17、19年賞金女王で通算17勝の鈴木愛(28)=セールスフォース=と18歳下の新人・桜井と激突する。「愛ちゃんも20代で若い。しっかりベテランらしいゴルフを心がけて、立ちはだかれれば」。強風が吹き荒れ、我慢合戦の今大会だが6位に入った20年全英女子ではより強い風が吹いていた。「他の選手は気になっていない。アグレッシブさを忘れずに、決めたことをやり抜きたい」と上田。看板選手の自覚とプライドをにじませた。(榎本 友一)

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