今季自己最少&大会ベストスコア66の横峯さくら、1打及ばずの2位にも「つかんだものがある」


初日3アンダー4位の好スタートを切った横峯さくら(カメラ・今西 淳)

初日3アンダー4位の好スタートを切った横峯さくら(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 最終日(7日、札幌国際CC島松C=6557ヤード、パー72)

 横峯さくら(36)=エプソン=が、今季自己最少&大会ベストスコアの66で回り、今季自己最高の2位に入った。3打差9位で出て強風の中で6バーディー、ボギーなし。14年11月以来の24勝目には1打及ばずも、通算8アンダーの2位と久々の存在感を放った。イ・ミニョン(30)=韓国=が1差3位で出て67で回り、3年ぶりの6勝目。ツアー2戦目の新人・桜井心那(18)=フリー=は68で3位に入り、次週のNEC軽井沢72(12日開幕・長野)の出場権を獲得した。

 夏の北海道で季節外れのさくらのつぼみが大きく膨らんだ。横峯が猛チャージで最終日を沸かせた。ショットとパットがかみ合い、前半で5バーディー。8番で、夫の森川陽太郎キャディー(41)と入念にラインを読んで2メートルの下りのスライスを沈めると、久々にリーダーボードの頂点に名前がともった。強風下で66。「久しぶりのノーボギーですごくうれしかったですし、最近、ビッグスコアも出せていなかったので」。柔らかな笑みで2位を喜んだ。

 昨年2月に第1子の桃琉(とうり)君を出産。ヤーデージブックには愛息の写真と「ママがんばれ~」の吹き出しを貼って共闘中だ。今季前半19戦で10度の予選落ち。9位が最高だったが、今大会で左に向き過ぎていた構えとドライバーを調整。「つかんだものがある」と後半戦へ手応えを得た。

 この日は母・絹子さんが愛息を連れて応援に訪れた。ツアー7人目の出産後初Vには1打及ばずも「優勝争いという感じではなかった。自分と闘っていた。できた、できなかった、みたいな感じで」と淡々と受け止めた。見据える目標はツアー7人目の「永久シード獲得(30勝以上)」。残り7勝だが「今日みたいなゴルフができればチャンスはある」と横峯。家族一丸で夢の実現に挑む。(榎本 友一)

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