勝みなみ、国内新の87ホール連続ノーボギー「えっ記録?と思った」次のホールで途切れるも連続Vへ好発進


16番、ロングのバーディパットを沈めた勝みなみは笑顔を見せる(カメラ・竜田 卓)

16番、ロングのバーディパットを沈めた勝みなみは笑顔を見せる(カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 第1日(12日、長野・軽井沢72G北C=6679ヤード、パー72)

 勝みなみ(24)=明治安田生命=が、国内ツアー最長となる87ホール連続ノーボギーの新記録を樹立した。記録が残る1990年以降でこれまで最長だった2021年・山下美夢有(みゆう)の86ホールの記録を14番で更新した。この日は5バーディー、1ボギーの68で回り、4アンダーで首位と3打差6位と2戦連続優勝へ好発進した。石井理緒(22)=サーフビバレッジ=が7アンダーの首位。

 1番から順調にスコアを伸ばした勝はツアー新記録が懸かる14番、8メートルから2パットのパー。山下が持つ86ホール連続ノーボギーの記録を「87」に更新した。「全然意識はしなかった。(周りから)新記録だよと言われて、えっ記録?と思ったくらい」。続く15番、ドライバーショットでまさかのミス。「ダフって150ヤードしか飛ばなかった」。3打目で4メートルに運んだが、パーパットが右に外れて記録が途切れた。

 これが国内では7月24日、大東建託・いい部屋ネットレディス最終日17番以来、88ホールぶりのボギー。「仕方ないと思いつつも(ミスなので)恥ずかしかった」と残念がったが、表情は淡々としていた。記録を意識しなかったのは「(新たな試合で)また一からだと思っていたから」。無心のプレーが好結果を生み、「意識したら、先の方でボギーを打っていたと思う」と笑った。

 直後の16番は5メートルのバーディーパットがクルリと1周してカップイン。「びっくり。あのバーディーは大きかった」と、4アンダー6位で上位に食らいついた。2週前の楽天スーパーレディースで史上初の4日間大会ノーボギー優勝を達成し、前週の全英女子オープンは予選落ちと浮き沈みを経験した。今回、ツアー記録に名を刻み、「成長を感じる」と胸を張った。

 英国からの帰国時(9日)には、クラブ、荷物の到着が1日遅れるトラブルに見舞われた。“行方不明”となっていた同行した母・久美さんのスーツケースも「見つかったみたいで、めっちゃ喜んでました。母が心の支えにしている(ディズニーの)ダッフィー人形もあったので」と笑顔で明かした。伸ばし合いで混戦模様の軽井沢決戦。国内2戦連続Vもチャンス十分だ。(岩原 正幸)

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