11歳「天才少女」須藤弥勒の専属“監督”に“さくらパパ”横峯良郎氏 実娘以上の成功に太鼓判


横峯良郎氏(左)に弟子入りすることが決まった須藤弥勒

横峯良郎氏(左)に弟子入りすることが決まった須藤弥勒

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(11)=ゴルフ5=が、日本女子ツアー通算23勝の横峯さくら(36)=エプソン=の父で元コーチの良郎氏(62)に弟子入りすることが13日、分かった。この日、早速、茨城・常陸大宮市のゴルフ5Cサニーフィールドで初レッスンを受けた。

 11歳の「天才少女」弥勒と62歳の「個性派コーチ」良郎氏。異色のタッグが結成された。「コーチではなく監督と呼ばせていただきます。良郎監督の指導が楽しみです」と弥勒は意欲たっぷりに話した。良郎氏は「弥勒ちゃんの才能はすごい。今、思えば、さくらが弥勒ちゃんの年齢だったころが人生で一番、楽しかった。もう一度、弥勒ちゃんと一緒にプロの世界を目指せることは最高の楽しみだよ」と豪快に笑った。

 51歳差の師弟が誕生したきっかけは、弥勒の世界ジュニア選手権(7月)の敗戦だった。6月にジュニア欧州選手権で圧勝し、史上初のジュニア4大メジャー制覇を成し遂げた。自信を持って世界ジュニアに挑んだが、17位と大敗。「ショットで今まで感じたことがない違和感がありました」と明かす。これまで指導していた父・憲一氏(48)は「もう、私では分からない」と悩み、知人を介して良郎氏と電話で面談。この日、茨城を訪れた良郎氏は早速、弥勒をレッスンし、スイング軸がずれていることを指摘された弥勒は「すっきりしました」。その後、母・みゆきさん(50)を交えての話し合いをし、良郎氏に師事することを正式に決めた。

 「将来、伝説的なゴルファーになることが目標です。良郎監督と一緒に成し遂げたい」と弥勒。良郎氏は「横峯さくらを超えるプロになれる」と実娘以上の成功に太鼓判を押した。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフを連覇。現在、ドライバーの飛距離は210~220ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母・みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

 ◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。62歳。串良商高卒業後、多くの職業を経験した後、弁当店を経営。並行してゴルフ練習場を造設し、多くの子供にゴルフを教える。独自の指導で長女・瑠依、三女・さくらをプロに育てた。また、日本男子ツアー2勝の香妻陣一朗、同2勝の池村寛世、同1勝の出水田大二郎、日本女子ツアー1勝の香妻琴乃らも幼少時に指導。07年から13年まで参院議員。現在、8人の孫を持つ「おじいちゃん」。170センチ、65キロ。

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