堀琴音、最少タイ67で1差3位浮上 日本―英国―日本で無休連戦もV争いに「びっくり」


4番、ティーショットを放つ堀琴音(カメラ・竜田 卓)

4番、ティーショットを放つ堀琴音(カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 第2日(13日、長野・軽井沢72G北C=6679ヤード、パー72)

 6位から出たツアー2勝の堀琴音(26)=ダイセル=が7バーディー、2ボギーで、この日最少タイの67とし、通算9アンダーで首位と1打差の3位に浮上した。前週のAIG全英女子オープンではメジャー出場3度目で初めて予選を通過し、15位と健闘。練習ラウンドなしの強行日程の中、優勝争いに名乗りを上げた。吉本ひかる(23)=マイナビ=、岩井千怜(20)=ホンダ=が10アンダーで首位。

 堀は8~10番の3連続バーディーなど快調にスコアを伸ばした。全体で最少の67で1差3位に浮上し「ボギーが2つあったけど、初日(4バーディー)より多くバーディーが取れた」と評価した。

 全英から9日夜に帰国したばかりで、今大会の準備はプロアマ(11日)の1ラウンドのみ。時差ぼけはなく「あとは体力と思っていたけど、今のところ大丈夫」と強調した。16番は第2打がグリーンに届かなかったが、石に当たって“池ポチャ”を回避する幸運なパーもあり「神様、いるな!って思いました」と笑った。

〈67〉V争い 5年ぶり2度目の全英では強風の下、15位と奮闘し、翌年の出場権を得た。今回はこれまでと違い、7月下旬から日本~英国~日本と無休で連戦を敢行。「どう見てもハード」という中、帰国初戦で優勝争いに加わり「びっくり」と目を丸くした。この日は風速3メートルと穏やかで「風が吹いてない分、しっかり決め打ちができている」と冷静に分析した。

 世界の舞台で球のコントロールに成長を感じたという26歳。3月の「Tポイント×ENEOS」以来の今季2勝目へ「最終日もいつも通りにできれば。60台を出したい」と、年下の首位2人を果敢に追う。(岩原 正幸)

 ◆堀 琴音(ほり・ことね)1996年3月3日、徳島市生まれ。26歳。7歳からゴルフを始め、兵庫・滝川二高3年時に日本ジュニア優勝。14年にプロ転向。21年ニッポンハムレディスでツアー初V。今年3月に2勝目を挙げ、今季は獲得ポイントランクで8位につける。姉・奈津佳(30)も通算2勝。趣味は音楽鑑賞。165センチ、56キロ。

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