初日エース達成の金谷拓実が冷静さを貫き、暫定首位をキープ「2日間いいプレーができている」


3番、ティーショットを打つ金谷拓実(カメラ・今成 良輔)

3番、ティーショットを打つ金谷拓実(カメラ・今成 良輔)

◆男子プロゴルフツアー ▽長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第2日(19日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 初日の16番でプロ初のエースを達成し、首位で出た金谷拓実(Yogibo)が5バーディー、1ダブルボギーの69で回り、通算9アンダーでホールアウト。現時点で1打差の首位をキープしている。「風が吹いて難しかったけど、前半はいいプレーができた。10番でダボを打ってしまったけど、その後も落ち着いてできた。この2日間はいいプレーができていると思います」と胸を張った。

 強風の中、堅実な攻めが光った。3番パー5。左ラフからの第2打は風に左右されない低い球で「(グリーン)左のラフからの方が狙いやすかった」とイメージ通りに運んだ。残り60ヤードのアプローチでグリーン左から下り傾斜を使ってピンそば約30センチに寄せた。タップインで最初のバーディーを奪った。

 9番パー5では、第1打を右ラフに曲げたが、冷静だった。風向きが初日と真逆の追い風だったため「レイアップしてもバーディーチャンスにつけられると思って、自信を持ってレイアップできて、3打目もいいショットを打てた」。フェアウェーから残り120ヤードの第3打は52度ウェッジで風に乗せてピン奥50センチへの絶妙ショット。4番に続く3つ目のバーディーで2打差の首位で折り返した。

 後半も持ち味の我慢強いプレーを見せた。10番パー4は、第1打を左の林に曲げ、レイアップしたが、3打目がミスになり、奥のカラーに外した。4打目はパターで約2メートルオーバーし、そこから2パットでダブルボギーを喫した。後続に1打差まで詰められたが、冷静さを欠くことなく、12番、15番でバーディーを重ねて終えた。

 今季は国内のほか米・欧・アジアンツアーを渡り歩く。だが、メジャー3戦を含め、米欧ツアーで思うような結果を残せなかった。今大会も「調子がいいとは言えないけど、現状を受け入れてプレーできている」という。日本ツアーは今季3戦目。昨年4月の東建ホームメイトカップ以来となるツアー通算4勝目で復調を懸ける。24歳の実力者は「優勝のチャンスもある。残り2日間も自分らしいプレーをして、優勝を目指してプレーしたい」と気持ちを引き締めた。

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