石川遼、16番ダブルボギー→17番イーグル 「ダブルバウンスバック? 恥ずかしい記録かな(苦笑)」


1番、雨の中、ティーショットを打つ石川遼(カメラ・今成 良輔)

1番、雨の中、ティーショットを打つ石川遼(カメラ・今成 良輔)

◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第3日(20日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 14年、19年大会覇者の石川遼(カシオ)が16番でダブルボギー、続く17番ではイーグルを奪い、“ダブルバウンスバック”で観客を沸かせた。「ダブルバウンスバックみたいな? なんて表現したらいいか分からないですね。試合ではないかな…。イーグルを取れる前のホールでダボをたたかないと、起こらないことだと思うので、今後起こしたくないバウンスバックです。恥ずかしい記録かなと思います」と苦笑いで感想を述べた。

 まずは16番パー3(実測179ヤード)。グリーンが池に囲まれた難関ホールだ。あらかじめ警戒していたが、第1打を5アイアンでグリーン左の池に入れてしまった。ドロップ後のピンまで40ヤードの第3打は3メートルまでしか寄せられず、パットを外して痛恨のダブルボギーをたたいた。だが、この日は17番パー4のティーグラウンドが前に出ており、実測280ヤードで石川の飛距離なら1オンを狙える“チャンスホール”だった。18番はパー5で「バーディー、バーディーで上がれる」とすぐに気持ちを切り替えた。

 17番パー4。第1打は左からの横風が吹き、「(グリーンの)右の池には入れたくない」とあらかじめ左方向を狙ってドライバーを振り抜いた。「ちょっと当たりが良くなくて、寒かったので飛ばなかった」というが、球はピン方向に飛んで行き、手前4メートルへ。パットを沈めてイーグルを奪った。終盤の劇的な物語は終わることなく、18番も第3打をピン左手前3メートルにつけてバーディーで締めくくった。朝から強い雨で我慢の展開が続いていただけに、気分良くクラブハウスに引き揚げてきた。

 この日は4打差の12位で出て1イーグル、2バーディー、1ダブルボギーの70で回り、通算7アンダーでホールアウト。現時点で7打差の暫定7位につけている。今大会は2勝を挙げている好相性の大会だけに、大逆転Vに期待が懸かる。「(状態が上向きな)ドライバーは油断せずに、(最終日も)楽しんでやっていきたい」と語った。

 ◆バウンスバックとは ボギーやそれよりも悪いスコアでホールアウトした直後のホールで、バーディー以上のいいスコアを記録する確率をいう。

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