馬場咲希「強気でバーディー」狙う 日本凱旋試合で全米女子アマV再現へ


15番、馬場咲希はダブルピースで記念撮影する(カメラ・岩田 大補)

15番、馬場咲希はダブルピースで記念撮影する(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー 住友生命レディス東海クラシック 練習日(14日、愛知・新南愛知CC美浜C=6502ヤード、パー72)

 女子プロゴルフツアーの住友生命レディス東海クラシックは16日から3日間、愛知・新南愛知CC美浜Cで行われる。8月の全米女子アマチュア選手権を制した馬場咲希(17)=代々木高2年=は5月以来となる、凱旋のツアー3試合目の出場。注目される状況も楽しむ強心臓ぶりを見せ、「全米アマのように強気でバーディーを狙っていけるゴルフをしたい」と意気込んだ。

 馬場は30人以上の報道陣を引き連れ、炎天下の午後2時過ぎに練習ラウンドをスタートした。10番から9ホールを入念に確認。「想像していた4倍くらい居てビックリ」と目を丸くしつつ、「調子は悪くない。あと1日あるので、好調に持っていけるように」と試合が待ち遠しそうだった。

 15番パー5では、エッジまで190ヤードから3ユーティリティーでピン右に2オンを披露。「全米女子アマのように強気でバーディーを狙っていけるゴルフをしたい」と持ち前の攻撃的ゴルフを誓った。主催者推薦で決まった凱旋試合の注目にも、物おじしない性格で「重圧より楽しみ。ヤマハレディースで初めてツアーに出て、たくさんの人に見られて打つのは楽しいって思った。憧れのプロに挑戦できている」と、実感を込めた。

 8月末に、チーム戦3位となった世界アマ(フランス)から帰国し、今大会前は「疲れを取りながら練習して過ごした」と説明。春先以降に米国遠征などを重ね、体重は6キロ減で飛距離は20ヤード弱落ちたことを明かしたが、「ドライバー以外のところでカバーしたい」と冷静だ。ツアー3勝でブリヂストンスポーツ社の高見明弥氏をキャディーで起用し、攻略を図る。

 17日に開催のドライビングコンテストは「出たい気持ちはあるけど(周囲と)相談したい」と話した。初日は通算4勝の原英莉花(23)、今季2勝の岩井千怜(ちさと、20)との注目組で回る。「(原は)自分と同じで背が高い。かっこいいなと思っていて、一緒に回れるのが現実じゃないみたい」。2週後は日本女子オープン、10月はマスターズGCレディース(20日開幕、兵庫)に出場を予定する17歳のトップアマ。この夏の成長をツアーの舞台で発揮する。(岩原 正幸)

 ◆全米女子アマVTR 8月に米北西部ワシントン州で行われた。馬場は初日、2日目のストロークプレーを73、74の1オーバー(パー73)の34位で通過。マッチプレーでは1~3回戦を勝ち上がり、準々決勝で4アンド3、準決勝で7アンド6、モネ・チャン(カナダ)と対戦した36ホールの決勝(14日)は11アンド9(9ホール残し11アップ)の大差で勝利し、日本勢で1985年・服部道子以来の優勝を飾った。

 ◆咲希に聞く

 ―全米女子アマの祝福は。

 「プロの方やキャディーさんから言葉をかけていただき、うれしかった」

 ―凱旋試合で気持ちは違うか。

 「今回は私のことを見に来てくれる人もいるので、全米アマの時のような力を発揮できたら」

 ―愛知で名物料理は食べたい?

 「名古屋名物で(ばばさきから付いた自身の愛称)手羽先や、カレーうどんとかを教えてもらったので、一回は食べたいと思う」

 ―注目されているが、それも楽しいか。

 「あまり慣れないけど、今までと違う中で、その状態を楽しもうと思えている」

 ―現時点で今後については。

 「来年のプロテストを受ける予定で、その後海外(米国)に行きたい」

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