◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第2日(16日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)
プロ6年目の亀代順哉(27)=フリー=が、7月7日に6歳上の一般女性と「七夕婚」をしていたと明らかにした。ツアー自身初の首位で出て5バーディー、2ボギー69で回り、通算11アンダーで、首位と5打差の3位と好位置をキープ。普段から献身的に支えてくれる最愛の新妻に初優勝をささげる。大会2勝の池田勇太(36)=フリー=が連日の64で16アンダーの首位。
幸せオーラ全開だ。亀代は18番をバーディーで締め、笑顔でラウンドを終えると「7月7日に入籍しました」と報告した。新妻・慈(めぐみ)さん(33)とは知人の紹介で知り合い、交際1年弱でゴールイン。来場した慈さんいわく、七夕は「たまたま」という。初日はツアーで自身初の首位発進。連日、好プレーで終え「嫁さんのおかげです」とデレデレ。挙式は新型コロナの影響で未定だが「早いうちに」と帯を締めた。
慈さんは普段から食事、洗濯と夫を献身的にサポート。亀代がクレープとタピオカを両手に頬張れば「やめなさい」と厳しく叱ってもくれる。今回の好発進にも「嫁監督」の特訓があった。開幕前日は練習を午前中に切り上げたが「体がなまる前に走ってこい」と指令。午後は札幌市の円山公園で園内を10周爆走。「それでいいスコアにつながった」と感謝。この日も午前中のラウンドで「今日も走らされる」と苦笑いした。
亀代は身長167センチと小柄だが、競輪選手のような70センチの太ももの持ち主。慈さんは、その「太ももが好き」と笑う。ドライバーで300ヤード超の飛ばし屋が「優勝を目指して」と愛する人にツアー初Vを贈る。(宮下 京香)
◆亀代 順哉(かめしろ・じゅんや)1995年2月7日、徳島・那賀町生まれ。27歳。10歳でゴルフを始め、香川西(現・四国学院大香川西)高から大阪学院大に進学。4年時の2016年7月に日本アマ優勝。同12月にプロ転向。昨年10月に下部ツアーで初優勝。レギュラーツアーでの自己最高成績は今年8月の長嶋茂雄招待セガサミーカップ4位。167センチ、85キロ。家族は妻とトイプードルのコロスケ。