山下美夢有、2週連続Vへ「攻めのゴルフだけではダメ」アマ日本代表初選出の弟・勝将と「一緒に頑張る」


プロアマ戦でアマのショットを見守る山下美夢有(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦でアマのショットを見守る山下美夢有(カメラ・今西 淳)

 国内女子ゴルフツアーの今季メジャー第3戦、日本女子オープンは29日から4日間、千葉・紫CCすみれC(6839ヤード、パー72)で行われる。前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで今季3勝目を挙げた山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=はプロアマ戦で調整。ツアー歴代3位タイの12試合連続のトップ10入り継続中と安定感を誇り、史上16人目&年少3位でのメジャー年間2勝目を狙う。

 前週は初日にツアー最少の「60」をマークし、大会記録を3打更新する5打差V。絶好調の山下は「今週は今週という感じ。プロアマでコースも見ながら楽しくラウンドしました」と笑顔で話した。大会最長6839ヤードのモンスターコースを前に「長いなと思ったけど、フェアウェーをキープしておけばロングアイアンで(グリーンを)狙っていける」と警戒しつつ、攻略をイメージした。

 6月以降は、ツアー歴代3位に並ぶ12戦連続でトップ10と安定感抜群だ。メジャーは5月のワールドレディスサロンパスカップ優勝、9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯2位と難しい設定で地力を示した。「今回はグリーンが小さく、傾斜もありスピードが出る。サロンパスと似ている。攻めのゴルフだけではダメ」と、攻守のバランスに気を配る。

 今週Vなら史上16人目のメジャー年間2勝を畑岡奈紗(19年・20歳266日)、田仁智(韓国、15年・21歳55日)に続く年少3位(21歳61日)での達成となる。現在保持する3年シードが5年に伸びる特典にも「あまり意識はない。メジャーを取りたいというのはあるので、いつもと変わらず自分のゴルフを」と、泰然自若の構えだ。

 この日は幼少時からともに腕を磨いた1学年下の弟・勝将(まさゆき、19)=近大=が10月下旬のアジア太平洋アマ選手権(タイ)の日本代表に初選出。山下は「全然知らなかった。海外の試合は初めてだと思う。いい経験になると思うので頑張ってほしい。私も一緒に(ツアーで)頑張っていけたら」と吉報を喜んだ。年間女王を争うポイントレースでは、2位西郷真央に470ポイント以上の差をつけトップを快走。ツアーの主役は2週連続優勝を果敢に狙う。(岩原 正幸)

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