男子ゴルフの日本シリーズJTカップは有観客開催 谷原秀人は6人目の連覇挑戦「2週連続優勝よりも難しい」


前回優勝の谷原秀人

前回優勝の谷原秀人

 国内男子プロゴルフツアー今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC=報知新聞社など主催)の開催要項が4日、日本ゴルフツアー機構と主催者から発表された。平日2日間は一般のチケット販売を3000枚上限、週末2日間は、同5000枚上限の有観客で開催する。

 今季優勝者や賞金ランク上位者など今季ツアーを代表する30選手が出場予定。賞金総額は1億3000万円、優勝賞金4000万円を4日間、72ホールストロークプレーで争う。

 20代の躍進が目立つ今シーズン。今季最多3勝を挙げている比嘉一貴(27)が約9221万円で、後続に約1500万円差をつけて賞金ランク1位をひた走る。

 初優勝を飾り、初出場を決めた4人にも注目が集まっている。ホスト大会の4月のISPSハンダ欧州・日本トーナメントで、初優勝を遂げた賞金ランク2位の桂川有人(23)。ツアートップ平均326・41ヤードの驚異的な飛距離を武器に2勝を挙げた河本力(22)。安定感抜群のアイアンショットを軸に9月のフジサンケイクラシックで初優勝を飾った大西魁斗(23)。さらに、9月のパナソニックオープンで、ツアー史上6人目のアマチュア優勝を成し遂げた蝉川泰果(21)=東北福祉大4年=は今後転向し、プロとして出場する可能性もあるとみられる。

 昨年大会は、ツアー屈指のパット巧者・谷原秀人(国際スポーツ振興協会)が通算12アンダーで逃げ切って制した。43歳で大会歴代4位の年長優勝を飾り、メジャー2勝目となる通算16勝目。谷原は大会を通じてこの日、以下のコメントを発表した。

 「昨年は優勝することができて、やっぱりうれしかったですね。調子が日に日に良くなっていった中で最終日に少し悪くなった感覚があった。最終日は苦しかったけど、最後に勝てて良かったと思います。息子も大喜びでした。

 東京よみうりCCは、9番や(名物パー3の)18番などグリーンの傾斜が強いホールがあり、そういうホールは気を使います。そこでは、どれだけパーで逃げられるか、どこにつけたらチャンスが生まれるか、ということに集中するのが大事になります。

 今シーズンは、調子の波は直さないといけないと思って挑んだ中で、それができていると思います。あまり悩まずにできている気がします。

 僕の中で大会連覇は、2週連続優勝よりも難しいことだと思っています。近年は冬場にかけて調子を上げられているので、チャンスはあると思っています。(今年のツアー優勝者の)年齢層は若くなっていると思いますが、自分自身がやることは変わらない。他の選手よりバーディーを取れば、優勝のチャンスも出てくると思って頑張ります」

 大会の詳細は、10月11日午前10時に開設される大会公式サイト(https://www.jti.co.jp/sports/jtcup/index.html)で随時発信する予定という。

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