小祝さくら、眠気に負けず“おはようバーディー”29ホール回り切り暫定首位「無事に上がれて良かったです」


第2Rの1番、パーパットを決めた小祝さくら(カメラ・竜田 卓)

第2Rの1番、パーパットを決めた小祝さくら(カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー ▽スタンレーレディスホンダ 第2日(8日、静岡・東名CC=6570ヤード、パー72)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、今季1勝の小祝さくらが通算10アンダーで暫定トップに立った。第1Rで11ホールを消化し、1打差2位で終えると、第2Rは5バーディー、ボギーなしの67をマークした。18番の第2打を打つ前に順延を告げるホーンが鳴ったが、既にティーショットを打っていたため、組の判断により続行。何とか計29ホールを回り切った。「後半は途中からほとんど走っていて。12番でまさか(前の組と)つまっていたのでどうなんだろうと不安もあったけど、無事に上がれて良かったです」とやや疲労感をにじませながら長い一日を振り返った。

 7日は8番のグリーン上で降雨により順延が決まった。この日は午前7時30分に各ホールからスタートしたが、小祝はスタートに備えて同3時50分に起床。うとうとしながら朝食は「フルーツとみそ汁」を口に含んだ。コース入り後の練習場では15球の球数制限があったが、「朝は眠すぎてそれどころじゃなかったですね。体を温めて起こそうと思っていたけど、眠気が取れなくて」。そんな中で第1Rの8番の3メートルのパットから競技を再開したが、しっかり決めきり“おはようバーディー”。ハーフ終了後も空き時間に食事を取り「ぽかぽかしてきて眠気がきました」。それでも第1Rは5バーディー、ボギーなしの67で回り、1打差2位と好位置につけた。

 ようやく目が覚めたのは第2Rの途中だった。16番で1メートルにつけるなど好調なショットを武器に、予選Rは全36ホールでノーボギーを貫いた。「今日は1ラウンド半をやって、ノーボギーでプレーできたのは良かったし、ショットが安定していたのが要因かなと思います」と、納得した表情で振り返った。

 昨年大会は首位で迎えた最終日に77と伸ばせず、24位に終わっている。雪辱の思いもあるはずだが、まずは体が資本。今季は国内ツアー30試合中29試合と海外メジャーの全米女子オープンに出場する“鉄人”は「とりあえず今日は長い一日だったのでしっかり休みたいです」とゆっくり眠って、決戦に備える。

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