渋野日向子は71で8位「本当に安心しました」8月全英以来のトップ10入り


渋野日向子

渋野日向子

◆米女子プロゴルフツアー メディヒール選手権 最終日(9日、米カリフォルニア州サティコイクラブ=6635ヤード、パー72)

 最終ラウンドが行われ、5打差の3位からスタートしたメジャー1勝の渋野日向子(サントリー)は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算10アンダーで8位に入った。3位で終えた8月のAIG全英女子オープン以来、今季5度目のトップ10入りを果たした。「チャンスにつく回数が少なくて、苦しい一日ではあったけど、後半は取りたいパー5で2つバーディーが取れて、アンダーに持ってこられたのはうれしかったです」と明るい表情で振り返った。

 前半は根気強く粘った。1番でいきなり約3メートルのパーパットが残ったが、しっかり打ち切り決めた。4番はボギーで先にスコアを落とすことになったが、その後もショットでチャンスにつけられない中、シビアなパットを決めて我慢を貫いた。「(4番は)しっかりアプローチで寄せられた。(パットを)外してしまったのはすごい悔しかったけど、アプローチも難しいところが多かった中で頑張っていたと思います。本当に微妙なの(パット)が入ってくれたのは良かったです」。

 ようやく好機が訪れたのは14番パー5。ドライバー、3ウッドで攻め「行ってみたらめちゃくちゃ飛んでいた」とピン奥約8メートルに2オン。2パットで初バーディーを奪った。18番のパー5もアプローチで約2・5メートルにつけてのバーディー締め。同組で2位に入った笹生優花と笑顔でラウンドを終え、「全体的に(ドライバーの)距離もいっとったかなとは思う。今日は波に乗れなかった分、最初の方とかは飛んでないのかなとは思っていたけど、バーディーが取れてからは飛んでいたと思います」。

 9月中旬のポートランド・クラシック(28位)以来、3戦ぶりに4日間を戦い抜き、上位争いに加わった。「パッティングが良かったかなと感じている。その分、ボギーも少ないし、バーディーも取れるゴルフができたのは、すごい良かった。ショットもまだまだ伸びしろはあるなと思います」とうなずく。次戦は韓国に移動し、20日開幕のBMW女子選手権に出場予定。その翌週は日本ツアー、樋口久子・三菱電機レディス(埼玉)にエントリーする。9月からの6連戦を終え「6連戦の締めでいい終わり方ができて本当に安心しました」。日本のファンも待つ“アジアシリーズ”に向け、状態を上げていく。

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