西村優菜が米女子ツアー最終予選会挑戦を表明「自分の人生。挑戦したいと思う時に行かなきゃ」


グリーン練習の合間に笑顔を見せる西村優菜

グリーン練習の合間に笑顔を見せる西村優菜

 日本女子プロゴルフツアー通算6勝の西村優菜(スターツ)が12日、14日開幕のツアー、富士通レディース(千葉・東急セブンハンドレッドC)の会場で練習後に取材に応じ、米女子ツアーの来季出場権を懸けた12月のQスクール(最終予選会)に「エントリーしました」と出場登録を済ませた事を表明した。8月の世界ランク75位以内の資格により、2次予選会(10月)は免除され、最終からとなる。

 夏の海外転戦後から考え始め、前週に登録を済ませた。Qスクール挑戦の理由について「今年が始まる時に海外のメジャー挑戦を目標に掲げていて。自分の中ではいずれアメリカでプレーしてみたいという思いがあったので、それから逆算したプランではありました。行きたい気持ちが強かったし、いろんな意見はあると思うけど、自分の人生ですし、挑戦したいと思う時に行かなきゃ、と思いました」と説明した。

 今季は海外メジャーに3度出場し、7月のエビアン選手権では4日間のうち60台を3度マークし、15位になっている。その海外転戦では、昨年のQスクールをパスし、今季から米女子ツアーを主戦場に戦う同い年の古江彩佳(富士通)と再会した。「海外の試合でえってぃー(古江の愛称)に会った時に楽しそうで。本人も『本当に高いレベルでやれて。楽しい』と言っていた。プロとして高いレベルでやるのは夢のような事。すごくいいなと思ったし、羨ましかった」と刺激もあった。

 今季は日本ツアーで6月のニチレイレディスと7月のニッポンハムレディスで2勝を挙げている。秋口はトップ10がなく少し調子を落としたが、10月の日本女子オープンで3位に入った。「今年1年で何が必要か、細かく感じながらやってきた。調子が悪くなった時にどう立て直すか、自分の中では1つの課題だったので、そこは後半戦に入って少しずつでき上がっている。去年よりは成長した形でチャレンジできるのかな」と見据えた。

 この日は富士通レディースに向け、インから9ホールの練習ラウンドで調整。先にQスクール挑戦を表明している勝みなみ(明治安田生命)とともに回った。勝にも決意を報告し、気持ちを高め合った。11月の今季最終戦、JLPGAツアー選手権リコー杯(宮崎)に出場後、海を渡るプランだ。「ワクワクとドキドキは半々です。挑戦者の気持ちで、人生の中の1つのチャレンジだと思って頑張りたい」と決意を込めた。

 ◆米女子ツアーの最終予選会 12月1~4日、同9~12日に米アラバマ州の2コースで開催され、計8ラウンドの長丁場の戦い。45位以上が来季レギュラーツアーの出場権を得られ、通過順で優先順位が決まる。昨年は古江が7位、渋野日向子が20位で通過し、ツアーメンバーとなった。

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