中島啓太、米ツアー出場権に1打届かずも「バック9のプレーを忘れず、今後に生かしたい」


通算9アンダーで12位に入った中島啓太(カメラ・今西 淳)

通算9アンダーで12位に入った中島啓太(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 最終日(16日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 14位から出た日本ツアー1勝の中島啓太(22)=フリー=は2バーディー、1ボギーの69で通算9アンダー。70で回った久常涼(20)=SBSホールディングス=とともに日本勢最高の12位に入った。松山英樹(30)=LEXUS=は71で3アンダー40位に後退し、連覇はならず。2位から出たキーガン・ブラッドリー(米国)が68で15アンダーに伸ばし、逆転でツアー5勝目を飾った。

 中島はスコアを1つ伸ばしたが、2週後の米ツアー出場権を得られるトップ10には1打及ばなかった。「悔しい気持ちの方が強い。順位を見ながらのプレーで、最後はパッティングで勝負したかったが、1個も入ってくれなかった」。ホールアウト直後は険しい表情を浮かべた。

 それでも、9月のプロ転向後3戦目、プロで臨む初の米ツアーで2日目から上位を争い、手応えを得た。「米ツアーのフィールドで緊張感を持ってできた。バック9のプレーを忘れず、今後に生かしたい」と前を向いた。

 8月にはアマ世界一に贈られる「マコーマックメダル」を2年連続で受賞した。22歳の視線の先には、米ツアーがくっきりと見えている。「プロもアマも関係なく、ただ試合で勝ちたい気持ちだけでプレーしている」。次週の日本オープン(20~23日、兵庫)以降の戦いに、今回の経験をつなげる。(岩原 正幸)

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