「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が宮崎知事選出馬の横峯良郎氏と男子ツアー最終予選会会場の難コースで猛練習


横峯良郎氏(左)の指導のもと宮崎で日没ぎりぎりまで練習に励む須藤弥勒(提供写真)

横峯良郎氏(左)の指導のもと宮崎で日没ぎりぎりまで練習に励む須藤弥勒(提供写真)

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(11)=ゴルフ5=が、日本女子プロゴルフツアー通算23勝の横峯さくら(36)=エプソン=の父で元コーチ兼キャディーの横峯良郎氏(62)のもと充実の宮崎合宿を行っている。宮崎県トップクラスの難コースとして知られるトム・ワトソンGCを中心に実践的な練習ラウンドを重ねている弥勒は19日「宮崎県のゴルフ環境は最高です。充実した宮崎合宿になっています」と満面の笑みを見せながら話した。

 トム・ワトソンGCは密集した松林によってセパレートされた難コース。さらに今年は日本男子プロゴルフツアーの優先出場権を争う最終予選会(12月6~9日)の会場となっているため、例年よりラフを伸ばすなど難度は上がっている。「とても難しいです。でも、その分、練習になります」と弥勒は意欲的に話す。

 横峯氏は任期満了に伴う宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬する意向を固め、13日に宮崎市内のホテルで出馬会見を行った。選挙の準備と並行して、弥勒の指導にも力を入れている。弥勒は「監督」と呼ぶ横峯氏について「横峯監督はゴルフにとても詳しくて、とても優しい人とです」と絶対の信頼を寄せる。

 今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で「ゴルフ5」と所属契約を結ぶなど、11歳のアマチュアながら現在、12社・団体のスポンサーを持つ。

 11歳の弥勒と62歳の良郎氏。超個性派同士の「51歳差」師弟コンビは「伝説的なゴルファーになる」という野望に向けて、毎日、夕闇迫るまでボールを打ち続けている。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、今年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。今年8月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約210ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

 ◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。62歳。串良商高を卒業し、多くの職業を経験した後、地元で弁当店と居酒屋を開業。並行して多くの子供たちにゴルフを教え、長女・瑠依、三女・さくらをプロに育てた。日本男子ツアー2勝の香妻陣一朗、同2勝の池村寛世、同1勝の出水田大二郎、日本女子ツアー1勝の香妻琴乃らも幼少時に指導した。2007年~13年まで参院議員。11年に旧民主党を離党し、その後、新党大地に所属。プライベートでは8人の孫を持つ。170センチ、65キロ。

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